約 3,633,073 件
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どうしてこうなった 基本情報 作曲・作詞・イラスト うどんゲルゲ http //udongerge.spaces.live.com/ PVエディター さばみそ http //www.nicovideo.jp/watch/sm10109484 初音ミクwiki http //www5.atwiki.jp/hmiku/pages/7072.html EASY NORMAL HARD EXTREME レベル FT 2.5 4 6 9 無印 2 4 6 9 ノート数 277 352 521 542 BPM 180 ランキング HARD http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_dous_hard.html EX http //miku.sega.jp/arcade/ranking/ranking_dous_extreme.html 備考 前半部分は階段と2ボタン交互の繰り返しのため、落ち着いて叩けばそう難しくはない。 中盤から出てくる縦同時押しは★9でも高い難易度を誇る。焦ってミスを繰り返せばあっという間の閉店必至。 同時押し以外の部分を丁寧に取れば1曲目ならクリア確実なので、同時押しは赤WRONGで乗り切ってしまってもいい。 階段押し部分 それでは「△□×○」これは「□×○」何の花「×○×□△」 クイズに「○×□△」答えて「×□△○」百年目「□△○×□」 略称は「どうして」、「こなた」(こうなった、から。泉さんではない)。 動画 EASY 評価:PERFECT モジュール:亞北ネル Player:ハル 評価:PERFECT モジュール:スカーレット Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:ミコ Player:らいあ NORMAL 評価:PERFECT モジュール:亞北ネル Player:ハル 評価:PERFECT モジュール:スカーレット Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:みやび Player:らいあ HARD 評価:PERFECT モジュール:亞北ネル Player:ハル 評価:PERFECT モジュール:スピリチュアル Player:Misora@ミクと一緒 評価:PERFECT モジュール:スカーレット Player:Nakaso 評価:PERFECT モジュール:初音ミク 蝶 Player:らいあ 評価:PERFECT モジュール:怪盗ブラックテール Player:のらくろん 102.89%(-0.02%) 1280 x 720p 約60fps FINE 0 https //www.youtube.com/watch?v=BQbRVHv49q4 EXTREME 評価:PERFECT モジュール:鏡音リン Player:マジ☆キン☆J 評価:PERFECT モジュール:亞北ネル Player:ハル 評価:PERFECT モジュール:ジャー★ジ Player:【華】clie*かべ+ちば 評価:PERFECT モジュール:メイコ スイムウェアB Player:アラーキー 攻略 リズムは単純かつ、譜面はリズムに素直。階段や複雑な同時押しで焦ると早押しSAFEの危険があるため、落ち着いて叩こう。 後半の縦同時と階段部分はある程度暗記してしまうしかない。 同時押し譜面(IEでのずれ防止のため×は※で表記) 2番サビ↓ △△~~△△△~△△~~ 口口~~|||口||口口 ~~※※※※※※||~~ ~~〇〇~~~~〇〇~~ あなたも出来る宇宙人 △△~~~△△~~~~~~ 口口口~~||口口口口~~ ~~※※※||※※||※※ ~~~〇〇〇〇~~〇〇〇〇 明日からこちらになります △△~~~~~△~~△~ 口口口口~~~|口口|口 ~~※※※※※|※※※| ~~~~〇〇〇〇~~~〇 大きな声でごあいさつ △△△△△~~~~△~△~ |||口口口口~~|口|口 |※※~~||※※※|※| 〇~~~~〇〇〇〇~〇~〇 よこしまな情熱もやして ラスト↓ △~~~~~△~△~~~△ 口~口~口~口口口~口~| ~~※※※~~※~~|~※ ~~~〇~~~~~~〇~~ どうしてどうしてこうなった △~~~~~~△~△ |~◆◆~口~|~口 |~|メ~|~|~※ 〇~◎~~〇~〇~〇 どうして こう なった(◆/メ/◎は16分) コメント ↑2 個人的にサビ前の‘どうしてこうなった’と‘それではこれは何の花 クイズに答えて百年目’の方が辛かった。ってか前者はSAFEかSAD出しちゃったし。後者は完全暗記しか手がないと思ったからそこだけ暗記。しかも縦連もWRONG何回か出したわけだが…それでもこれだけいくという事で参考までに。 ↑むしろイヤイヤ出来る方がすごいw今日初めてやったら80クリアできなかったんだけどw縦連は聖夜以上に落ち着かないと取れない。それに取れる!って思い込み意外と大事← -- (譜面書いた人[間違い見つけたので修正しました]) 2011-12-18 00 15 47 高速とか縦とか色々と苦手過ぎるので、苦手箇所「だけ」は譜面を覚えて対応力をつけよう、と考えてやっていたらいつのまにかほぼまるごと暗譜状態になっていた。どうしてこうなった。 -- (名無しさん) 2011-12-18 22 00 50 同時押しのところは完全に暗譜状態…同時押し恐怖症なので自分でメモ作って見ながらプレイしてクリアした;今は画面見て入ったの確認できる(^^) -- (更紗) 2011-12-20 19 59 12 最後 どう して こう なっ た の 『して』部分がかなり安定しない。なんどもやらかした記憶がある。 □□ × ○ ↑ここんとこ -- (名無しさん) 2012-05-27 16 50 36 ↑改行失敗した、スマソ。 -- (名無しさん) 2012-05-27 16 52 00 クリア出来ない人向けですが、△〇|△Ⅹ|△Ⅹ|△Ⅹ|△Ⅹ|□〇|□〇|□〇|□〇|△Ⅹ|□〇|△Ⅹ|□〇|(よ|こしまな|じょうねつ|もやして)←閉店してしまう人はこれでやってみて下さい。同時押し地帯は、8分のリズムを崩さなければ閉店しずらいので、パニクったらⅩ〇で誤魔化して立て直しましょう。 -- (個人的考察) 2012-06-01 21 51 53 回転押し地帯ですが、始点が△→□→Ⅹと、〇→Ⅹ→□になること、固定運指の場合、始点の運指がL→L→Rと、R→R→Lになる事と、切れ目の位置を覚えてると、かなり楽に取れます。どう"して"の16分は、"し"を目押しして、"て"を気持ち遅めに叩くといいかな?と思います。 いつも長文ですみません(・∀・;) -- (個人的考察) 2012-06-01 22 01 57 ↑めんどくさいこと考えず普通に目押しでいいだろ、てかそれぐらい普通に押せないと上位9じゃ通用しないぞ -- (名無しさん) 2013-07-07 04 45 22 今は、学パカKAITO使用。ミスは少々、閉店無しでクリアしました。ハードを目指すならノーマルを練習開始 -- (葉月) 2013-12-10 20 01 43 ↑6 めっちゃわかる。そこで何回パフェが途絶えた事か……そこまでは簡単なのに -- (名無しさん) 2014-06-10 23 59 07 名前 コメント すべてのコメントを見る
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デカレッド(Deka Red) 商品画像 情報 登場作品:特捜戦隊デカレンジャー 定価:3,675円 発売日:2012年06月30日(土) 再販日: 商品全高:約140mm 付属品 手首:×9(右×5、左×4) 武器:ディーマグナム01、ディーマグナム02、ハイブリッドマグナム その他:SPライセンス BONUS PARTS:デカワッパー キャラクター概要 宇宙警察地球署の新任刑事であるバンこと赤座伴番が変身した姿。 二丁拳銃を使う宇宙警察の銃拳法“ジュウクンドー”を得意とし、二丁拳銃ディーマグナムを専用武器に持つ。 警察学校時代は破天荒ぶりから問題生徒だったが、地球署では水を得た魚のように活躍を見せる。 ホージーとは衝突することも多いが、「相棒」と呼び何かと親愛の情を見せている。 その働きぶりをギョク・ロウに見込まれ、彼が組織したファイヤースクワッドにスカウトを受け、後に異動が決定。 地球署には自分のような火の玉的存在が必要との考えから乗り気ではなかったが、テツの熱意に心を打たれ、エージェント・アブレラ打倒後は ファイヤースクワッドに転任した。 『海賊戦隊ゴーカイジャー』第5話「ジャッジメント・パイレーツ」にジャスミン(元デカイエロー)、ドギー・クルーガーと共にゲスト出演。ジャスミンは警察署内でゴーカイジャーと遭遇し、海賊行為の容疑でマーベラスを逮捕しようとした。元デカレッドであるバンは事件が終わった後に調査報告をする為にドギー・クルーガーの元へ現れ“ゴーカイジャーの海賊容疑はザンギャックの捏造だった。”事を伝え、ゴーカイジャーに「俺たちの力を下手に使ったら許さない。」との言葉を送った。 また、『非公認戦隊アキバレンジャー』第2話「再起する痛魂が喚ぶ赤き妄想のフルブラスト」でアキバレッドの妄想として登場し「大それた力」(デカワッパー)を与えた。 商品解説 TAMASHII NATION 2011展示品の1つが一般発売決定。デカレンジャーシリーズ第1弾。 シンケンジャー、ゴーカイジャーに続きスパ金に参戦を果たした戦隊からの選出となった。 展示試作はフィギュアーツファイズのようなマッシヴな体型であり、どちらかと言えばパワーレンジャー版のように見えるため賛否が別れるところか。 良い点 全体的に優秀な造型、可動 頭部横の耳にあたる部分と武器にクリアパーツ使用 SPライセンスの蓋が開けられる 股関節、足首の可動範囲の広さ 悪い点 首が若干長い SPライセンスの蓋の内側に手抜き感がある 不具合情報 関連商品 デカブルー デカグリーン デカイエロー デカピンク コメント 名前 コメント
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――主の元から逃げようなんて、悪い小鳥だ―― それは、もしかしたら愛だったのかもしれない。 自分の時間を如何に相手につぎ込めるかという点においては。 ローゼンベルクの次期当主ハインリヒは正真正銘の天才だった。 学問ならば複素数の物理計算をたちどころに理解し、 楽器を持たせればものの数時間で熟練者に迫り、 スポーツをすれば陸上から球技までほとんど無敵の活躍を見せた。 逆にいえば、 これこそが天分といえるものを見つけることができなかったのが不幸といえる。 華々しく相手を倒し畏怖と賞賛の喝采を浴びる刹那くらいにしか 興味が持てなかった結果、暴君と呼ばれるようになった。 ラフプレイも暴力も一切無い、純粋なクリーンファイターだった。 それでも圧倒的な才能は、ヨーロッパのスポーツ界を吹き荒れる嵐となった。 その彼が、天才ならばこそ生じた欠落か、精神を維持するための戯れかはともかく、たった一つだけ、狂気とも言える情熱が、 異様としかいいようの無い形で妹のエリスに向かった。 最初はエリスに服を着せ、髪を結うことから始まった。 そうしてダンスをさせれば、当然エリスはハインリヒに劣る。 ハインリヒには出来ないことが不思議でならない。 できるようになるまで繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し。 天才にもわからないことがある。 それは凡才の苦労と努力というものだ。 理解できないハインリヒは自分の理解に合わせようとする。 自分と同じ妹のはずなのだから繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し。 エリスにとっての地獄のはじまりだった。 それでも、エリスにとっても天才の兄は誇りだった。 他のなによりも自分に時間を費やす兄の姿に、それを愛だと錯覚した時期もある。 ゆえに確かに兄を敬し、地獄の中で足掻いてでも兄に応えようとした。 その歯車が狂ったのは、翻せば必然であった。 早熟すぎる天才が性に目覚めたころにハインリヒが知った、たった一つの事実。 エリスは妾の子供である。 それは天才の彼に、妹エリスの不完全たる理由を納得させ、 同じと思っていたものに嫌悪感というものを認識させ、 自らと区別するがゆえに、ありとあらゆることを興味と情念のままに 試してみようとさせる、圧倒的な事実だった。 暴君にして天才の、あくなき実験が始まった。 いつもは甲斐甲斐しく自らドレスを着せてくれる兄の様子がおかしかった。 そばにいるはずのお付きの者たちも誰一人いない。 普段着を脱がす手も荒々しい。 下着に手がかかったとき、明らかに異常だと察した神経が考えるより早く、逃げようと身体を動かした。 ハインリヒに比べれば劣るだけで、 一般人に比べればエリスの頭も身体能力も十分に天才の範疇に入る。 だが、相手が悪かった。 ――いけないな、エリス。俺から逃げようなんて―― 既にがっちりと肩を掴まれ押さえつけられていて、 床を蹴ろうとした足は縫いつけられたように動かなかった。 ――怖がらなくていいよ。お前の身体を検査するだけだから。 でも、叫んだりしてはいけないよ―― いつもエリスの不出来を叱咤する兄の目ではなく、それはメデューサの瞳のように全身を呪縛する恐怖の目だった。 凍ったように動かないエリスを見て満足した兄は肩から手を離すと、 上下だけで一般人の年収を超えるエリスの下着を無造作に破いて剥ぎ取った。 まだ凹凸の無かった頃の身体だが、名門の娘として羞恥心は人一倍躾られていた。 その大半を躾たのも兄だったのだが。 白い身体は動かなくても、込み上げる恥ずかしさは見る間に全身を薄紅に染めた。 ――ああ、綺麗だよエリス。さすが俺の妹だ―― ギリシャ彫刻でも鑑賞するかのように、兄はエリスの周りを360度ぐるりと歩きながら、 ある時はしゃがみ込んで下から舐めるように見上げ、ある時は上から覗き込んで、じっくりとエリスの全身を眺め尽くした。 ――だが、やっぱり肌の色が俺より汚いね。 あの日本人の汚れた女の血が入っているとこうなってしまうのか。悲しいよエリス。お前は俺の妹だというのに―― 自分の奇妙な真の名前を伏せなければならなかった理由をそれで悟る。 身体と同様に心まで凍っていれば理解せずとも済んだのに、 不幸にも思考だけはいつも通りに明晰に働いていた。 ゆったりと肌をなぞる兄の指の感触も、無かったことと否定することはできなかった。 常日頃ならば兄に撫でられることは喜びであったはずなのに、同じ手が這う様が蛇がのたうつようにさえ感じられて、肌が粟立った。 ――寒いのかい、エリス―― 気遣うように耳元で囁かれる声すら、その恐怖を煽るばかりだった。 首を振ることもできずに立ち尽くしていると、兄は足元にしゃがみ込んできた。 靴や靴下を履かせるとき以外は、何者にも膝を屈することの無い兄なのに。 訝しんだが、すぐに理由は知れた。 しゃがみ込んだ兄が視線を上に、すなわち股の合わせ目を射抜くように見つめてきた。 恐怖で立ち尽くして両脚を閉じたままだったのがせめてもの慰めだが、 それでも割れ目をまじまじと視姦されていることに変わりはない。 しかもそのわずかの慰めすら兄は赦さなかった。 ――見づらいね。エリス、両足を開いてご覧―― 出来るはずがない。兄の前で股を開くなどとそんな破廉恥極まることなど。 ――俺の言うことが聞けないとは、困った子だね―― 立ち尽くしていると、業を煮やした兄の右手がエリスの割れ目に延びた。 まだ幼く貝のようにぴったりと閉ざされた無毛の唇の左右に人差し指と中指を押し当て、 見通すかのように、ゆっくりと開いた。 白い肌の色とは違う赤々とした秘肉が、観音開きの僅かな隙間から覗いた。 ――ああ、ここはとても綺麗な色をしているね、可愛いよエリス―― 裸だけでなく身体の深部を見られているという恥辱のまっただ中に、 場違いのように明るい賞賛の声が下から突き上げられた。 ――でも、困ったな。奥の肝心なところが見えないよ―― そんな最奥まで見られたらどうしてしまえばいいのか。 恐怖にすくんでいるだけでなく、なんとしても開かれないよう、 震える両脚に力を込めて、なんとしても見られないようにと足掻いたが、無駄な努力だった。 ――仕方がないね―― 気が付いたときには、視界の天地が逆転していた。 右足首を掴んだ兄が、立ち上がりながら身体を持ち上げてひっくり返したのだ。 筋力も並はずれて強い兄にとって、たかだか30キロにもならない人間を持ち上げるなど 造作もないことらしい。 兄の左手一本で掴まれている右足に身体がぶら下がっている状態で、 左足を固定し続けることなどできるわけがなかった。 ――ああ、これならよく見えるよ、エリス―― もはやどうにも隠しようがなかった。 兄は自由になる右手で容赦なく左足を開かせ、陰唇までも大きく開かせてしまった。 それも股間を兄の目の前にさらけ出した状態で。 割れ目の奥にある純潔の証までもが、余すところ無く完全に、兄の鑑賞に曝された。 ――よかった。あの女の血を引いていても、お前にはまだ誰の性器も突き刺さっていないんだね―― アーチェリーか投げ槍の的の話でもするかのような兄の言葉に、エリスはさらなる恐怖に突き落とされた。 それはこれから当たり前のようにスポーツを始めるかのような口調で、そのスポーツが何か、考えることさえ恐ろしかった。 ――お前は俺の妹だからね。俺がしっかりと綺麗にしてあげるよ。何も怖がることはないんだからね―― 意外にもその日、兄の戯れはそれで終わってしまった。 だがそれは予告通りただの検査だったのだ。 兄が自ら手がけるだけの価値があるか否かを確かめるための。 翌日から、非日常が日常に入れ替わった。 一度として、殴られたり蹴られたりしたわけではない。 だがその所行は暴君のそれだった。 最初はキャンバスとしての扱いから始まった。 手始めに当然のように裸に剥かれ、兄は大量の絵の具と絵筆を用意した。 白いエリスの身体を極上のキャンバスとして、様々な絵画を描いた。 まだ幼く蕾のままの乳首や陰唇さえも、平筆や細筆の異なる感触や絶妙とも言える兄の力加減で極彩色に塗られる過程で 性の刺激と無縁でいることはできなかった。 そのたびに身体が揺れることを咎められる。 ――エリス、せっかく俺がお前の汚れた身体を綺麗にしようとしているのに、どうして言いつけが聞けずに動いてしまうんだい―― 筆が兄の思惑から逸れて失敗すると、兄はそこで描画を打ち切った。 そのまま服を着ることも許されずに、兄の浴室に連れ込まれるのだ。 タオルやスポンジを使うのではなく、たっぷり液体ソープをまぶした兄の手で直接からだを洗われた。 磨くように、こそげおとすように、つぶように、もみしだくように。 そして、そのとき、兄も裸だった。 意図的ではないにしろ、作業のさなかに時折触れるのだ。 熱く脈打つ、柱のように固くそそり立った兄の男性器が。 それを押しつけられるわけではなく、何をされるというわけでもなかったが、触れるだけで、その存在感が圧倒的だった。 それは膣口に抜き身の長剣が突きつけられているのに等しかった。 逆らえば、機嫌を損ねれば、それがすぐに突き立てられるのではないかという恐怖をまき散らすかのように、 その先端から涎のようなものがにじみ出ていることだけは忘れられなかった。 視覚と触覚で弄ばれる日常に、やがて味覚で弄ばれることが加わった。 いつも通りに兄の部屋に呼ばれると、大量の白いものが用意されていた。 一日中白い絵の具を塗りたくられたこともあったので、 またかと思ったそのころには既に心がどうかなっていたのだろう。 しかしそれは絵の具ではなかった。 いつもは立たされているのに、その日は別に用意されていた 金属製のひやりとした台に寝かされた。 ――俺としたことが、大切なことを忘れていたよ。見た目だけ綺麗にしても意味が無かったんだ―― そう言った兄は絞り器を手にしていた。 まだ尖り始める前の薄桜色の胸の飾りを囲むように、 ゆっくりと絞り出されるそれが大量の生クリームだとやがて気づいた。 エリスの肌よりも白いそれが、ショートケーキの上の芸術さながらに、 特に胸と鼠径部を偏執的に描く生クリームは、それでも、そのずっと後に身体にぶちまけられる別の白いものよりは美しかったのだった。 飾り付けが終わった後、兄はスプーンもフォームも使わずに、寝かしたままのエリスの身体に直接口を近づけて、 自らデコレーションしたケーキを食い荒らすようにその生クリームを舐め取っていった。 そのさなかに、当然にしてエリスの素肌も兄の舌に蹂躙されることになった。 ――ああ、よかった。美味しいよ、エリス―― 幼い突起を舐め、まるでそこから未だ出るはずの無いものを吸い取ったかのように、 つぶやいた兄の口元は白く染まっていた。 それが日常になってくると、時には別のものに代わった。 いつもの時間より早く呼ばれるときには、生クリームの代わりにバターと蜂蜜が用意されていた。 それらを朝食のパンさながらに、たっぷりと全身に塗られる。 バターは塗りやすいようにほどよく暖められてあり、 あっという間にどろどろにされる。 生クリームのときとは対照的に、黄色と黄金色で汚され尽くされたようになるのを、兄は生クリームのときよりも丁寧に舐め取っていった。 ――お前の汚れは俺が全部清めてあげるよ、安心するといい、エリス―― その舌触りを優しいと感じることは、ついぞ出来なかったけれども。 思えばこのとき、兄でさえ幼かったのだと、後になって知る。 兄の精通はエリスの口の中だった。 ――エリス、おいしいかい―― 数えるのも面倒な月日が過ぎ、既にエリスを清めるという目的はどこかに消え去っていた。 兄の幼かった性衝動がやがて形作られていく。 己の股間にあって、エリスを弄ぶたびに屹立していたものを、 いつかエリスに舐めさせるようになっていった。 その肉柱に己の身体を貫かれる恐怖はなお消えておらず、 それよりはマシだと思うのならば、エリスは……少なくとも表向きは……素直に従った。 唇を半開きにし、微かに突きだした舌先で、 亀の頭を思わせる頂上を、そこから竿裏に下る繋ぎ目を、 径を狭める張り出した部分を、青黒い血潮の浮き出た太い幹を、 その下でうねるように蠢く袋の中のおぞましい玉を、 兄の機嫌を損ねないように、丁寧に、静かに、されど出来るだけ味わわないように微かに、触れ、なぞり、うっすらと濡らしていく。 溢れるマグマか、独立した生き物か、胎動する化け物か、 そんなものを連想させる蠢く玉の中には、注ぎ込まれてはいけない物が入っていると 本能が警告を発していた。 しかし、舐めれば舐めるほど、兄の肉柱は鎮まるどころか、ますます太さと固さを増していき、 やがて反り返るようにしてびくびくと震えだした。 ――エリス、何かが出てきそうだ。くわえておくれ―― さすがに躊躇した。 その先端から出ようとするものが、単なる尿などでないことは察せられた。 震えながら兄の先端に口を近づけていったが、 くわるも何も、こんな大きなものが口に入るとは思えなかった。 おそるおそる開けていた上唇に、鉄のように固くなった赤い先端部が触れた。 ――聞こえなかったのかい、エリス。 悪い子だね―― 気が付けば、髪の毛をがっしりと掴まれて、頭を兄に引き寄せられた。 結果、半開きにしていた小さな口をめいっぱいこじ開けながら、 巨大な塊が口の中奥深くにまで侵入して喉の奥を突いた。 唇からはみ出しそうな大きさのそれは、もがきあえぐエリスの舌と口腔になぞられて、 ――ああ、気持ちいいよ、エリス―― 先端から勢いよく、何かを吐き出した。 「ーーーーーーーーーー!!」 叫ぼうとしても、食道と肺に繋がる喉もとで粘り着いた液体じみた物が溢れかえっていたため、 まるで声にならなかったばかりか、声をだそうとしたことで喉に引っかかり、 吐き出そうとしてもできず、思わず一部を飲み込んでしまった。 嚥下するときのその感触のおぞましさを何にたとえたらいいのだろう。 熱いものなら喉もとを過ぎれば忘れることもできるが、 それは胃の中まで到達してもなお身体中を汚染させるのではないかと思うほどに嫌悪感を催すものだった。 しかも、飲み込んだのはごく一部でしかなかったようで、 なお口の中には溜まっていて鼻道にまで混入し、あまりの息苦しさに咳き込んだ。 咳き込んだ拍子に、なんとか兄の手を振り払って口から離すことができたその肉銃は、 眼前でさらに二度三度と白い液体を発射した。 眉間に当たった飛沫は瞼を覆い、 鼻先に叩きつけられた液体がべっとりと鼻と口元を覆い、 さらにはエリスの首から胸元までを塗り尽くすように汚く白く染めた。 ――ああ、これからは俺自身の液体でお前を綺麗にしてあげられるよ、エリス―― ――さあ、俺のためによく鳴くんだよ、俺の可愛い小鳥―― イカとウナギで満たされた水槽に放り込まれて、 あまりの気持ち悪さに耐えきれず失神するまで出してもらえなかったこともある。 そのときには、秘部に入り込もうとする触手から自分の身体を守るだけで精一杯だった。胸にバターをたっぷりと塗られて、兄の愛犬に追いかけられたこともある。 思い出すこともおぞましい日々の数々で、それでも兄にも好みというものがあった。 何より兄が好んだのは、エリスを食器として扱うことだった。 まずスープを口いっぱいに含まされた。 すぐにではなく、一分か二分待ってから、兄はそれを口移しで飲んだ。 その方がよい味がするのだといった。 我慢できなくなって口からこぼしてしまうと、罰としてたっぷりと紅茶を飲まされた。 最初はそれがなぜ罰になるのかわからなかったが、すぐに知れた。 スープの後には、数々の御馳走を載せる皿にならなければならなかったのだ。 もちろん、布一つ纏うことは許されない。 熱い料理を乗せるときだけ、 火傷しないように植物の飾り葉の上に乗せることが許されただけだった。 首から下、足の先まで、胸といわず腹といわず股といわず、フルコースが乗せられた。 それを兄はじっくりと時間をかけて食べていく。 薄味にしたローストビーフをフォークに刺し、それで秘核をこねくりまわすのだ。 快感や愛情などとは無縁のまま、女の身体の防衛本能のままに溢れる液を、兄はことのほか味付けに用いることを好んだ。 しかし罰として紅茶を飲ませられていると、どうしても途中でトイレに行きたくなる。 それを我慢しているエリスを見て、兄は嬉しそうに言うのだ。 ――ああ、可愛い顔をしているよ、俺の小鳥。今お前は自分の原罪を償っているんだね― と。 もちろん、漏らそうものなら、それを調味料に使われた後で、 さらにたっぷりとお仕置きが待っているのだった。 逆らえる訳がない。 兄は最強だった。 ありとあらゆる点で、ありとあらゆる人間が敵わなかった。 頭脳においても身体においても。 その天才ゆえに破綻した嗜好が妹に向いたのかもしれない。 逃げたかった。 逃げるしかなかった。 兄には誰も逆らえず、兄には誰も勝てないのだから、 兄が興味を持たない世界へ、兄がやってこない場所へと逃げなければならなかった。 不思議と、兄は監禁しようとはしなかった。 虐待していた妹が逃げようとすることに考えが及ばないはずはない。 もしかしたら、本人には虐待しているつもりがなかったのかもしれないが。 外を出歩いたところで、こんなことを誰かに話せるわけもなかったし、誰かに助けてもらえるわけでもなかった。 そのことを、兄はよくわかっていたのだった。 目に見えない鎖と首輪が、どこに行ってもついてまわっていた。 そして厄介なことに、スポーツだけではなく芸術に長けた兄にとっては、美術だろうがピアノだろうが、何であっても手をだすことができた。 結局は逃げ込む場所などなく、帰ってきてはまた、兄の玩具になる。 幾多の芸術に、学問に、スポーツに、手を出しては絶望した。 その中でただ一つ、例外があった。 ドイツでも盛んであるにも関わらず、不思議と兄が手を出そうとしないスポーツがあった。 そのことを、ともに暮らした永い年月の間の態度から導き出した。 サッカーやバスケに比べて、狭いフィールドが兄の美意識に合わなかったのか。 ルールすら知らないまま、逃げるようにその世界に飛び込んだ。 それが、卓球だった。 とりあえず、テニスの親戚という程度の知識しか無かったが、 協会への出資金を増やすというだけで、ローゼンベルク家の令嬢として相応の扱いはされた。 小さなフィールドで球を打ち合っている姿にさほどの興味も抱けなかったが、少なくとも兄のいない時間を持つことができた。 お付きとして選ばれた草次郎は、女ではないかと思えるくらい害意がなく、 こちらの希望を汲んでドイツ人ではなかったので、 兄との繋がりも皆無だった。 ようやく得られた、少なくとも平穏な日々を噛み締めつつ、少しだけ卓球をやってみようかという気になった。 そこで、忘れられない出会いがあった。 その子も、男の子にしか見えなかった。 ざっくりと切られた黒髪は短く、卓球台の前を跳ねるように前後左右自在に動く様はある種美しくさえあった。 ……否定できるはずがない。その時確かに魅せられた。 他の誰と比べても常に目を引いた。 気が付けばその子のことを目で追いかけて、その子の勝利を心の底で喜んだ。 声をかけるのさえ恥ずかしく、しばらくの間はただ遠くから眺めるだけ。 時折交錯する視線に、その子は気づかなかっただろうけど、 一日の終わりにその子のことを日記に書き連ね、称賛と尊敬と憧憬とを重ねて、崇めるように絶賛し続けた。 汚れた自分をその子に見られるのが怖くて、その子に見て欲しくて、 自分が自分で解らなくなって、自分が何に陥っているかはすぐに解った。 恋してる。 兄に散々弄ばれた自分が、男の子に対してそんな感情を持つことが信じられないのに、その子と一緒なら自分が救われるような気がした。 視線で追い続ける時間はあっという間に過ぎ、会えない時間は遅々として進まない。 初めて会ってから何日経っていたのかは自分でもわからない。 ようやくにして声を掛けた。 いきなり告白なんてできるはずもない。 ようやく出来たのは自己紹介。 ローゼンベルクの家名を名乗ることは躊躇われた。 ただ、エリスと、自分の名前を呼んで欲しかった。 最初は儀礼的な会話だけ。 アキラという名前は、日本人の男の子にはよくある名前らしかった。 年齢を確認して、同い年だとわかると、友達のように声を掛けた。 このときに、草に確認しておけばよかったのだと思う。 しかし、その子への思いを誰にも知られたくなかったから、その子について誰にも聞かなかった。 それが大失敗の元だった。 友達づきあいを重ね、時にはさりげなく手を取った。 鍛え上げた兄の手とは違う、たおやかで綺麗な手に、その時は疑問すら抱かずにいた。 信じられないほどの幸せな時間がそこにあった。 一週間か、二週間か。 自分ではもう待てなくなった。 思い切って、聞いてみたのだ。 「……アキラには、好きな人って、いる?」 兄の元から逃げ出す時以上に勇気を絞ったのはこのときだけだろう。 その答は、一つめの破滅だった。 「いないけど……強いていえば、兄さんかな」 兄なんてものを尊敬するアキラが、信じられなかった。 二つ目の、決定的な破滅に気づくまでには時間がかかった。 あのアキラの答で気づかない自分もどうかしてる。 でもそのときは、自分の聞き方が悪かったと信じ込んでいた。 好きな女の子はいるのか、と聞かなかった自分が悪いのだと。 好きな女の子がいないから、 人間として尊敬している兄のことを持ち出したのだと思ったのだ。 アキラが語る兄の姿は、ひたすらに尊敬と憧憬に満ちたものであり、自分がアキラに向けている思いがかすりもしていないことを味わうことになった。 兄というものについての話はとてつもなく不快ではあったけど、それでも、それでも、嬉々として兄の話をするアキラの顔は好きだった。 古傷をナイフでかき回されるような痛みとともに、脳髄をしびれさせるような悦楽を味わう時間は、甘美にして醜悪な拷問の時間でもあった。 そのころの日記には、アキラへの溢れるほどの賛辞と、アキラの兄語りへの恨み辛みがつもりに積もっている。 だが、アキラから受ける苦痛であれば、それさえも我慢できたのだった。 精神的な苦痛に慣れていることについて、兄に感謝したことはない。 それが明らかになったのは偶然だった。 どんな話のいきさつだったのかは覚えていない。 アキラの言葉のほとんどを書き留めていたはずなのに、 その日の会話だけはあまりのショックでほとんど忘れてしまっている。 確か、珍しくアキラが兄への不満を口にしたときだ。 その一節だけは、焼き印を押し当てられたかのように脳裏に焼き付いている。 「……私が女の子だからって……」 その衝撃を何にもたとえようがない。 一つは、自分が恋していたのが男の子ではなかったこと。 これだけでも自分の頭を引き裂きたくなったくらい恥ずかしかった。 書き連ねてきた日記における称賛の数々があざ笑うように苛んだ。 だが、それすらももう一つの事実に比べれば大したことはない。 一番衝撃的だったのは、そして、一番許せなかったのは、 アキラが、妹、であったこと。 兄を持つ、妹であったこと。 兄を持つ妹なのに、自分と同じ、兄を持つ妹なのに、 どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして 私とちがって、アキラは、そんなにも愛されていたの! 嘘だ、と思った。 いや、思いたかった。 そんなはずがないと。 兄が妹を愛するなんてことがあってたまるか。 アキラだって、きっと兄にどうにかされているに決まっている。 猜疑心に駆られてあれこれ尋ねるアキラに訝しがられたけど、帰ってくる答のいずれもが、私の願いを否定していた。 ただ、一つだけ、たった一度だけ、アキラは兄に殴られたことがあると言った。 それがアキラにとっては忘れられない記憶であって、兄との間に 何とも言い難い溝があるようなことを言っていた。 それを確かめようとした。 誰よりも長く練習しているアキラが一人でシャワー室に入ったときを見計らって、 後から入り込んだ。 「エリス……?どうしたの?」 振り返ったアキラの身体は……本当に綺麗だった。 いつもユニフォームに包まれて見えないところにも傷跡一つなかった。 私と違ってまだ膨らみ始めておらず男の子と変わらないように見える薄い胸の中心は、 シャワーの熱で上気して小さいながら鮮やかな桃色に染まっていた。 細い両脚の間にある割れ目は正面からでは端のわずかだけが除くのみで、 性別というものを意識させるにはあまりにもささやかで慎ましかった。 同性だとわかっているのに、それでもなお、男の子だと思っていた頃のときめきが形を変えてなお掻き立てられるくらいに綺麗だった。 「アキラ……」 自分の中で耐久力の限界に迫って軋みを立てているものがあった。 頭の奥というか頂点が焼き切れそうで、 それに耐えるために、アキラの身体に手を伸ばした。 壊してしまいたい。 そうでなければ、自分が耐えられない。 こんなにも兄に愛されたアキラが許せない。 私は兄の玩具だったのに、あんなにも兄を慕うことができるほどに、 私と違って愛されていたアキラが…… 「エリス、大丈夫……?」 アキラの二の腕を掴む私の両手が小刻みに激しく震えていたのに気づいたアキラが 訝しげに声をかけてきた。 その声には何も敵意が無くて、ただ私を心配している気配だけがあって、 今度という今度こそ、私は耐えきれなくなって、 その場から逃げ出した。 それからしばらくホテルに引きこもった。 アキラと顔を合わせることなんてできるはずがなかった。 恥ずかしいというだけじゃなくて、この胸の奥の憎悪をどうぶつけてどう叫んだらいいか、まったく見当も付かなかったから。 二月くらい頑固に意地を張っていたら、律儀に毎日顔を出していた草からアキラが帰国したことを告げられた。 胸の奥で発酵していた憎悪の塊が、ごっそりと抜け落ちてしまった。 何にのたうちまわっていたのかわからない。 ひどく残念で、それでいてほっとしてしまい、 自分でよくわからない自己嫌悪を抱いたまま、久々に卓球場に顔を出した。 そこに、信じられないものを見た。 ――やあエリス、やっと顔を出してくれたんだね―― 何故。 どうして。 卓球などに興味を持たないはずの――が、そこにいるの。 何もかもわかっているという顔で、 全知全能の神のように微笑んで、 籠の中で飛び回った小鳥を見下ろすような目で、 にこやかに笑いながら、兄は私の両肩にしっかりと手を置いて、捕まえた。 止める者など無く、逆らうことなど出来るはずがない。 そのまま当然のように、兄専用のトレーニングカーに連れ込まれた。 様々な競技を遍歴している兄が、同性に裸を見られることを嫌って作らせたものでシャワールームを有していることは知っていた。 ただ、ベッドルームまで併設していることは初めて知った。 それはどう見ても、休むためのものではないという気配が漂っていた。 ――会いたかったんだよ、エリス。見てくれ、お前への気持ちで溢れそうだ―― それは、記憶に焼き付けられた姿よりもなお凶悪さを増していた。 幹は太く、長くなり、全体は赤黒く染まり、えらの段差は深さを増していたが、 それらの外見的な変化以上に、 女としての勘が、途方もなく危険なものになったことを察していた。 ――お前に会えない間、お前のために俺もトレーニングしていたんだよ。 お前に近い歳の女を100人ほど連れ込んで試してみたんだが、 処女というのは難しいんだな。 すぐに入れようとしてもなかなか固くて入らなかったし、 ちょっと奥までねじ込んだだけですぐに壊れてしまったのがいくつもあったんだ―― 経験も無い同い年の女の子がこんなものを無理矢理ねじ込まれたら、 それはもう、一発で膣が、下手すれば子宮まで使い物にならなくなることだろう。 犠牲になった子たちのことを思うと背筋が冷たくなった。 使い捨てた後、まさか青髭を真似たわけではなく、兄の執事が金で解決したのだろうが、心と体に一生どうにもならない傷を負わされたはずだ。 ――ああ、安心していいよ、エリス。決して浮気なんかしていない。 どれもこれも、悲鳴を上げてもお前のように声に艶が無いし、 身体も固かったり、無駄に柔らかかったり、どれもお前に及ばなかったよ。 やはりお前でなきゃ俺は駄目なんだ。 俺はお前を愛している。 お前を壊したくないから、色々試してみたんだよ。 お前は一生俺の手元に居るんだから、いきなり無茶なことはしないよ―― 無茶なことはしないと言った直後に、シャツの胸元を掴まれて、引きちぎるように左右に開かされた。 ボタンが弾け飛んで下着が露わにさせられたが、既に隠すことはおろか、悲鳴を上げることもできなくなっていた。 怖くて。 硬直している間に、脱がすというよりは破るようにしてシャツとスカートが引き剥がされた。 ブラとショーツは力任せに破かれて布きれになり、 ベッドに向かって倒れ込まされたと思った次の瞬間には靴下を両方脱がされていた。 何秒という単位でのあまりにも早い手際の良さだった。 兄が何でもできるとはいえ、ここまで手際よく剥けるほど手慣れるまでに、 一体何人の女を機械的に剥いて次々と犯していったのか、想像するのもまた恐ろしかった。 倒れた状態で後ろから襲いかかられると思ったが、違った。 背後から両脇に手を差し込まれて、軽々と持ち上げられる。 そのまま、反り返った巨大な竿の上まで身体を運ばれた。 何百枚もの処女膜を突き破った凶器の先端が上向いていて、 新たな獲物に突き入れることを期待しているのか、 透明な汁がどろどろと滲み出ていた。 このまま手を離されたら、自重でそのまま処女膜を貫かれることになる。 しかし、無茶なことはしないと言った言葉は一応正しかった。 手を離されて一気に貫かれるのかと思いきや、 支えをなくすことなく緩やかに降ろされた。 兄の竿の先端にではなく、その半ばに跨らされた。 幹の半ばとはいえ割れ目に凶器が押し当てられる感触に寒気がする。 さらに両脇から手を離され、兄に勃起した男根一つで支えられる。 当然にして、自重全てが割れ目にかかって竿が食い込んでいった。 不安定かつ不愉快極まりないのに、それに身体を預けなければ倒れ込んでしまう。 さらに、竿の先端から溢れてきた滲み汁が幹を伝って降りてきて、 接触している割れ目の周囲を濡らし始めていた。 ――わかるかい、エリス、お前への思いが溢れているんだよ―― そういうと兄は両脇をがっしりと掴み、私の身体を前後に動かし始めた。 前後に力を加えているだけだが、自重は全て幹の上部に被さることになる。 固く閉ざされている割れ目にノコギリでも当てているかのようにぎりぎりとそこを広げて食い込んでくる。 浮かび上がる血管節くれ立った竿が、激しく陰核に擦りつけられて、 未だ何も通していない膜の間近まで鋸の刃が擦り当てられて、 耐えきれなくなった私の下半身は潤滑液を分泌する。 これはただの防御行動。 快楽のためではなく、私の身体を壊されないために流れているだけ。 その潤滑液と、兄の先端から溢れた液とが混ざって、 じゅくじゅくと粘りつくような水音を立てながら、私の股の下で白く泡立つ。 精子混じりのクリームで、処女のまま妊娠したらどうなるのだろう。 現実逃避のようにそんなことを思っていたら、 ――ああ、出るよエリス。受け止めておくれ―― ぐいと兄の姿勢が後ろへ傾いて、発射の瞬間に兄の先端が真上を向いた。 そこから冗談のように大量の白濁液が噴出して眼前を下から上へと通過していき、 一通り重力に逆らった後で落下に転じ、にわか雨のように私の頭の先から足の先まで 全身べとべとにするまでに降り注いだ。 これでは女ですらない。 兄の快楽のための性人形。 いやさ、今はただの傘か。 ――ああ、綺麗だよエリス。とてもお前に似合っている―― ………………私は、汚い。 アキラと違って、汚い。 逃げなくては。 もっと遠くへ。 スポーツの違いなんて甘かった。 兄が追ってこないほど遠くへ。 思いついた一番遠い国は、……アキラのいる国だった。 卓球のためのドイツ校を有する日本の学校の一つに渡りを付けて、 無我夢中で飛行機に乗った。
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早朝 京太郎「………カピーが居なくなった。なんでだよカピー」 道中 霞「……死にそうな顔をしてるわよ、京君」 京太郎「えっ…霞さんか。そんなに酷い顔をしてますか?」 霞「ええ」 京太郎「カピーが何処かに行ったんです」 霞「カピーってペットの?」 京太郎「はい…」 霞「なら大丈夫よ」 京太郎「えっ?」 霞「あの方が京君を裏切ったりは絶対にしないわ」 京太郎「で、でも…」. 霞「シャキッとしなさい、須賀京太郎!私達と結納する男がそれ位で狼狽えてはダメ」 京太郎「…はい」 ギュ…霞に抱きしめられて 霞「良い子ね……大丈夫、大丈夫だから」 京太郎「すいません…」 霞「いいのよ。夫を支えるのも妻の役目だから」 女子決勝結果 一位 小瀬川白望 二位 エイスリン 三位 獅子原爽 四位 石戸霞 小瀬川白望と須賀京太郎はプロとのエキシビションマッチをします。 相手は小鍛冶健夜と戒能良子です。 女子個人優勝インタビュー アナウンサー「優勝おめでとうございます、小瀬川選手」 白望「ありがとうございます」 アナウンサー「ぶっちぎりの優勝でしたがどうでしたか?」 白望「…一歩間違ったら私が負けてた」 アナウンサー「えっ?」 白望「ぶっちぎりなんかじゃない…今回は運が良かっただけ」 アナウンサー「そうなんですか…辻垣内選手を破ってここまできた獅子原爽さんはどうでしたか?」 白望「強いと思う」 アナウンサー「プロとのエキシビションマッチについての意気込みをお願いします」 白望「私達が勝つ」 アナウンサー「私達?それはまさか…」 白望「そろそろダルいから…それじゃあ」 スタスタ アナウンサー「あっ!こ、小瀬川選手待ってください!」 京太郎「…シロに会いに行きたいが無理そうだな」 トントン… 「はい?」 後ろを向くと池田さんが居た。あれなんでこの人がここにいるんだろ? 「ちょっとだけ手伝って欲しい事があるんだし」 顔を下に向けたまま身体を震わしている…何か大変なコトが起きてるのか? 「俺で良かったら手伝うけど…」 「こっち」 池田さんが俺の手を握って急ぎ足で歩き出した。一体何が起こってるんだ? ーーーーー 「あの、こんな所に来てどうするんですか?」 倉庫室と書かれた部屋の前に池田さんは来ていた。 「中に用があるから」 池田さんはそう言ってドアを開けて電気のついていない部屋に入っていった 「待ってくださいよ」 俺も続いて中にはいる。部屋の中は暗くてなにもみえない。 バタン… 「えっ?」 ドアが閉まる。後ろを振り向くが真っ黒でなにも見えない。 ドン… 「っ…」 頭に強烈な痛みが走る…意識が徐々に薄れていく。 「大丈夫だし…」 池田さんがそう言って後ろから俺を抱きしめてくれたような気がした。 ーーーーーー 「あっ…気持ち良い」 嬌声に近い池田さんの声で目が覚めた…あれ目が見えない。それに足と手が縛られてる。下腹部に違和感がある。一定感覚で何かを打ち付けられている。 「池田さん?」 「な、なんだ…」 上擦った声で答えてくれる。 「一体何をしてるんですか?」 俺がそう言うと下腹部の違和感がキツくなった。キツく?あれてかこれってもしかして… 「華菜ちゃんの華菜ちゃんによる華菜ちゃんのための孕ませセックス」 セックス…まて、待ってくれ可笑しいだろ! 「な、何を…」 「な、何って…危険日ど真ん中の華菜ちゃんの中にもう五発も出してるのにそ…それは酷いにゃ…ほら…またこうやってビクビクしてるし…」 パンパンと音を大きく立てて池田さん…いや、池田がペースをあげている。やめてくれ、やめろよ! 「やめろよ、池田ァ!」 「嫌だし!華菜ちゃんをこんなにした責任を須賀は京太郎はとるべきだ!!それにもう華菜ちゃんは妊娠確定だし…ほら見てよ京太郎…こんなにも溢れてるんだよ?京太郎の精液で」 そう言って池田は腰を降り続ける。やばい、何かが込み上げてきている。 「ほら、またビューって出しなよ…華菜ちゃんのまんこに種付けしたいんだろ?」 「そんな事は…」 「あるよ…だってフェラで二回、淹れて五発も出したのにこんなにカチカチ…もう華菜ちゃんの中はこのチンポの形になっちゃってる」 「ならやめろよ!」 「嫌…言ったでしょ華菜ちゃんは我慢してきたんだ…だから今日は気が済むまで京太郎のチンポで気持ち良くなる」 「赤ん坊ができたらどうするんだ」 俺の言葉に池田さんの動きが止まる 「その時は私が育てる。京太郎にはかけない…そんな事よりも子宮が疼くんだ。もっともっと…ザーメンを寄越せって。三ヶ月だ…三ヶ月も待った。もうね…今の華菜ちゃんには京太郎のチンポさえ何もいらないんだ」 池田が身体を倒して俺の上に持たれかかってくる。 「だからさ京太郎…いや、ご主人…華菜ちゃんを抱いて欲しい…いや、抱いてください」 後日談 タレントA「今日の特集はあの伝説の麻雀選手須賀京太郎の素顔に迫りたいと思います」 タレントB「えっと…これって放送できる内容なのかな?」 タレントA「大丈夫です。飛ぶのはディレクターの首だけですから」 タレントB「は、はぁ…それにしても本人が亡くなって数年でこんな事を放送しなくても…」 タレントA「いや、私の祖母が言ってたんですよ。須賀京太郎に会った事があるけど別に世間で言われてるような人じゃなかったと」 タレントB「そうなんですか…まあ、彼が死んだ時に泣いた人の数からして悪い人では無いと思いますが」 タレントA「お嫁さん合計で30数人…一人は戸籍を絶対にいれないと言っていざ蓋を開けてみたら最初から戸籍を居れてたってツンデレ爺だから仕方ないですよ」 タレントB「ちょ、香ちゃんそれ以上言うと消されちゃうよ!」 タレントA「大丈夫、大丈夫…そうなったら須賀京太郎の孫の二代目すこやん事、須賀健夜プロに養ってもらうから」 タレントB「もう…私は香ちゃんを養える程のお金を稼いで無いよ」 タレントA「またまた…世界ランキング一位にしてグランドマスターの称号を持ってるすこやんがそんなわけないでしょ」 タレントB「私が一位になったのは偶々だよ。それより話がずれちゃってる」 タレントA「そうだった。もうすぐアラサーの須賀プロに話を変えられる所でした」 タレントB「まだ私は25だよ!」 タレントA「はいはい…とりあえず話を進めるとしましょう」 タレントB「流された!?」 タレントA「須賀京太郎の話の逸話は沢山ありますが…今日は唯一須賀の性を名乗る事のなかった池田華菜との話についてやっていきたいと思います」 タレントB「……ノーコメント」 タレントA「えー…って何時もならいう所ですが今日は内容が内容なのでそれは想定済みです。世間一般の認識では須賀京太郎と池田華菜との間に何があったかは発表されていません。ですが我々は一つの真相にたどり着きました」 タレントB「真相?」ゴゴゴゴ タレントA「…今回だけは圧力には屈しないよ、すこやん。須賀京太郎の最初の子供を産んだのは池田華菜です。彼女は17の時に当時は名門として有名だった風越女子を中退し、それからあの衝撃の会見までの十数年間消息をたっていました」 タレントA「その間に彼女はどうしていたかは知りません。ただ彼女の子供である池田京はこう語っています」 「母が犯した罪は父に葛藤と罪悪感しか残さなかった…それでも父は私を確かに愛してくれた」 タレントB「……」 タレントA「池田華菜が犯した罪についてはもう故人の過去を蒸し返すつもりはありません。私たちが今日、明らかにするのは須賀京太郎が池田華菜をどう想っていたかです」 タレントB「どう想ってたの?」 タレントA「結論から言うと彼は池田華菜を愛していました」 タレントB「…」 タレントA「年に一度、須賀京太郎は妻達や子供達に合わずに長野で一人で過ごすのが習慣でした」 タレントB「その時に会ってた?」 タレントA「その通り。これは信頼できる筋からの話だから間違いない」 タレントB「でもそれって池田華菜はずっと長野に居たの?」 タレントA「そうみたいね。須賀京太郎が住んでいた家に細々と暮らしていたらしいわ」 タレントB「…知らなかった」 タレントA「すこやんが知ってたらびっくりだよ。この事は須賀京太郎のお嫁さんと一部の人しか知らなかった事だから」 タレントB「…売女の事なんてどうでもいいよ」 タレントA「それがいけないんだよ、すこやん。須賀家の人間と世間は池田華菜の事を悪としか見ていない。須賀京太郎を強姦し、子供を勝手に生み、妹を見捨て、何も語らずに死んでいった。でもねそれはあくまで他人の視点なんだよすこやん」 タレントB「……」 タレントA「すこやんは何も知らないよね?」 タレントB「わ、私は…」 タレントA「一番苦しんだのはすこやん達じゃないんだよ。本人達が苦しんだ。一年しか会えない事に池田華菜は泣いていた。須賀京太郎は自分達のせいで不幸になった娘に最後まで後悔の念をもっていた。すこやんにその気持ちはわからないよね?」 タレントB「それはあの人が…」 タレントA「だからそれがエゴなんだよ。これがあの須賀京太郎の関わった事じゃなかったらこんな事態にはならなかった。その証拠にすこやん達は真相を聞かされなかった…誰が悪いじゃないんだ。間が悪かっただけだよ」 タレントB「…」 タレントA「紐解いていくよ。今日はその為にきてもらったんだから。すこやん達が知らない人生を」 プツン… 華菜「これなんだし…」 京太郎「俺と華菜の関係を世間にバラした時の反響の結果」 華菜「……………お世話になります」 健夜「うん、これからは華菜ちゃんには色々な事を覚えてもらうからね」ゴゴゴゴ 良子「イエス。京太郎を襲ったんです…覚悟してください。デスッた方がましだと思わせますんで」ゴゴゴゴ 華菜「…華菜ちゃん…死ぬかもしれない」 京太郎「大丈夫ですよ、人は死にませんから」 カン!! 夕方 京太郎「……気がついたら寝てた。何があったんだ?」 会場内 小蒔「京太郎様」 京太郎「あっ、姫様こんにちわ」 小蒔「あ、明後日は頑張ってください」 京太郎「はい…まあ、義姉さん達が相手なんで全力でいきます」ゴゴゴゴ… 小蒔「京太郎様なら大丈夫です」 京太郎「姫様達が応援してくれるなら百人力ですからね」 小蒔「そ、そうです!」 京太郎(姫様と会話してると和む) 小蒔「そ、それに霞ちゃんが言ってましたから」小声 京太郎「何を言ってたんですか?」 小蒔「えっ、あの…迎えにきてくれるって言ってました」 京太郎「あぅ…あの、ひ、姫様はいいんですか?」 小蒔「私は…その構いません。また皆で暮らせたらそれでいいんです」 京太郎「…」 小蒔「時間はやり直せません…関係も元には戻りません」 小蒔「ですが、私達は前に進めますから」 京太郎「…あと少しだけ待っていってください」 小蒔「はい。9年待ちましたから…また迎えにきてください」 京太郎「わかりました。あの場所で待っていてください」 小蒔「あそこですね…」 京太郎「ええ」 小蒔.京太郎「秘密の場所で」 夜 コンコン 京太郎「はい、開いてますよ」 ガチャ… 白望「疲れた…」 京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」 白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて 京太郎「…なんだそれ?」 白望「招待状」 京太郎「招待状?誰からの」 白望「カピーから」 京太郎「えっ?」 白望「明日の墓参りについていって良いって」 京太郎「……」 白望「…墓参りって何?」 京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。知ってるだろ、シロ…須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」 白望「知らなかった…」 京太郎「言ってなかったからな」 白望「そこに行くの?」 京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」 白望「怖いの?」 京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」 白望「それなら…」 京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」 白望「……」 スタスタ…ギュ… 京太郎「シロ?」 白望「やっと辿り着いた…」 京太郎「なにがだ?」 白望「なんでもない…明日、ついて行くから」 京太郎「それは構わないが…」 白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」 京太郎「…そうか」 白望「うん」 白望(これが…足りなかったピース) 就寝前 京太郎「なあ…シロなんで帰らないんだ?」 白望「ダルい…」ベッドでゴロゴロしていて 京太郎「まてまて、あれだぞ北海道の時とは違うんだぞ?」 白望「大丈夫…着替えはあるから」 京太郎「えっ?」 白望「胡桃も買収済み…」 京太郎「…まさか泊まるつもりじゃないよな?」 白望「その通り」 京太郎「………襲うぞ」 白望「できるなら…寧ろ歓迎する」 京太郎「…畜生、シロが肉食系女子だった」 白望「シャワー浴びてくるから…覗いてもいいよ」 京太郎「普通そこは逆だろ!」 白望「真っ赤…京太郎は初心だね」 京太郎「…もう寝るからな」 白望「おやすみ」 京太郎「ああ、おやすみ…全くシロは」ぶつぶつ 早朝 夜 コンコン 京太郎「はい、開いてますよ」 ガチャ… 白望「疲れた…」 京太郎「シロか?なんで部屋の番号が解った?」 白望「これが部屋に届いた…」カードを見せて 京太郎「…なんだそれ?」 白望「招待状」 京太郎「招待状?誰からの」 白望「カピーから」 京太郎「えっ?」 白望「明日の墓参りについていって良いって」 京太郎「……」 白望「…墓参りって何?」 京太郎「はぁ…姿を消してもお節介なんだなカピー。墓参りは墓参りだ。須賀大社には俺の両親の墓があるんだ」 白望「知らなかった…」 京太郎「言ってなかったからな」 白望「そこに行くの?」 京太郎「ああ…ケジメが必要だからな」 白望「怖いの?」 京太郎「…怖い。正直、あそこには行きたくない」 白望「それなら…」 京太郎「ダメだ。前に進むって決めたから」 白望「……」 スタスタ…ギュ… 京太郎「シロ?」 白望「やっと辿り着いた…」 京太郎「なにがだ?」 白望「なんでもない…明日、ついて行くから」 京太郎「それは構わないが…」 白望「ならいい。私は京太郎と居るって決めたから」 京太郎「…そうか」 白望「うん」 京太郎「……起きたくねぇ」 白望「おはよう」 京太郎「ああ、おはよう…えっ、起きてたのか?」 白望「うん…さっき起きた」 京太郎「なら二度寝を…」 白望「ダメだよ。決めたんでしょ」 京太郎「…はい、そうです」 白望「シャワー浴びてくるから…起きとくんだよ」 京太郎「はい」 スタスタ… 京太郎「はぁ…いつからシロとの立場が逆転したんだろ」ノソノソとベッドから出て 京太郎「……よし、準備するか」 10分後 白望「シャワー空いたよ」下着姿 京太郎「し、シロ!その姿はダメだろ!」 白望「…裸の方が良かった?」 京太郎「そういうことじゃなくて…ああもう、シロの馬鹿野郎」 スタスタ 白望「京太郎の前だけだよ」ボソ 白望「お墓参りか…記憶の中に無いって事は何かがあるのかな?」 白望「ダルいけど…少し嬉しいな」 昼1. 須賀大社 「……」 いざ着いてみると怖いよりも懐かしさが込み上げてきた。昔の思い出などほとんど覚えていないのに。 「ここ裏口だよ?」 白のワンピースを着たシロが俺にそう聞いてきた。正面から入らない事に疑問を抱いたのかな。 「ここでいいんだ…」 そう言ってシロの左手を少し強く握りながら目を瞑り鳥居をくぐる。右手にもつ花の重さに逃げ出したくなる。 「……」 ゆっくりと目を開けると目の前には鳥居は無く、後ろに存在していた。 「帰ってきたのか」 口から零れる。一歩踏み出せばもう進むしかない。 「京太郎?」 「ついて来てくれてありがとうな、シロ」 手を引きながら記憶を辿って歩いて行く。一歩踏み込む度に、涙がでるのをぐっと堪えた。 母と手を繋いで歩いた道 父の背中を追い走った道 その道をシロと二人で歩く。 「ここだ」 母屋があったその場所に小さなお墓があった。握る手が強くなる。ああ… 本当に両親は死んでしまっていたのか。 「……ここに母屋があったんだ」 気がついたらそう言っていた。 誰に向けられた言葉なのかは解らない…隣にいる白望に言っているのか自分に言い聞かしているのか…ただ言葉がでていく。 「俺とお母さんとお父さんと三人で暮らしてた…本当に幸せだった」 自分の中で止まっていた時がゆっくりと動き出す。頬を伝う涙が潤滑油になり時計の針は時を刻む。 「此処に来たくなかった。そうしたらいつの日か父さん達が迎えに来てくれる気がしたから。心の何処かで望んでいたんだ…父さん達が生きているって」 「……」 ありえない夢物語を信じていた。義姉さん達がどれだけ言っても俺は此処に来なかった。義姉さん達はトラウマのせいだと思っていたがそんな理由では無い。 事実を認めたく無かっただけ 来たら認めしかない 両親は自分のせいで死んで逝った事実を 「そんな事はありえないのにな。目の前で死んだのにそれを認めなかったんだ…親不孝だろ」 墓の前に歩いて行く。 墓石に刻まれた文字を見る。 俺はやっと帰ってきたようだ。 「ただいま」 その言葉と共に俺は泣き崩れた 「……」 彼が泣いていた。恥も外見も捨て、私が居る事も忘れて泣いていた。 私はこの彼を知らない。 彼がこんな事をしていたなんて知らなかった…いや、解っていたつもりで私は彼の事を何も知らなかった 娘に両親の事を聞かれても彼は笑っていた 娘が事実を知っても彼は笑って娘を許してた 私はそれで彼が納得したんだと思っていた。 だって彼は笑っていたんだから。 なのに目の前の彼は泣いている。 いつもの笑顔じゃなくて いつもの強い姿ではなくて 私の知っていた京太郎はそこには居なかった 目の前に居たのは一人で泣く事もできない本当の彼 「ごめん…」 手を彼に伸ばしても彼はその手をとってくれない。とれるはずもない…彼は泣いているんだから。 「ごめん、京太郎」 彼の姿が歪んで見える。辛かったはずなのに私は私の事だけを考えていた。 「本当にごめんなさい」 鉛みたいな足を動かして彼に近づく。近くに居た筈の彼が何よりも遠い。 「京太郎…!」 彼を背中から抱きしめる。護ってくれていた背中はこんなに小さかった…支える。支えないといけない 「京太郎」 私が京太郎を支るんだ 京太郎「みっともない所を見せたな…ごめん」 白望「いいよ…私もごめんね」 京太郎「なんでシロが謝るんだよ」 白望「白望」 京太郎「えっ?」 白望「シロじゃなくて白望って呼んで」 京太郎「どうしたんだ急に」 白望「…秘密」 京太郎「…白望」 白望「うん…京太郎」 京太郎「…恥ずかしいぞ」 白望「気のせい…それよりはやくお花を供えないと」 京太郎「…そうだな」 スッ… 京太郎「……」手を合わせて 白望「……」手を合わせて 一分後 京太郎「…ふぅ」 白望「……」 京太郎「行こうか」 白望「うん」 ギュ…手を握り 京太郎「なあ白望…」 白望「駄目…皆に言わないといけない」 京太郎「やっぱりそう思うか」 白望「うん」 京太郎「……義姉さんに勝った後だな」 白望「京太郎がそれでいいなら私は何も言わない」 スタスタ…鳥居まで来ていて 京太郎「…」振り返って 白望「…」京太郎を見ている 京太郎「………」何かを呟く スタスタ…鳥居をくぐって ??「強く生きなさい」 京太郎「えっ?」 白望「どうかしたの?」 京太郎「…いや、なんでもない。それより昼ご飯だ」 白望「……そうだね」 京太郎(ありがとう母さん) 夜1. 京太郎「……明日か」 最終決戦 義姉との決戦 京太郎「……よろしくお願いします」 白望「よろしくお願いします」 健夜「こっちこそよろしく」 良子「よろしくです」 健夜「……」京太郎をみていて 京太郎「どうかしたんですか?」 健夜「…なんか一皮剥けたね」 京太郎「なんで今、そんな事を言うんだよ」 健夜「良子ちゃんもそう思わない?」 良子「イエス…少し気に入りませんね」 健夜「そうだね…本気でいこうか」ゴゴゴゴゴ 京太郎「理不尽だな…」ゴゴゴゴゴ 京太郎ロン 良子「私が親ですね…最初から全力でいきますよ」 逢魔が時発動! 京太郎(義姉さん達は本気だ…でも勝つのは俺達だ) 複製者と添い遂げた者発動! 白望「私達に負けはない」 京太郎「そうだな、白望」 良子(能力を見極めさせてもらいます、京太郎!) ソロモンの渇望発動! 良子(ファック…私達が知らない内にどれだけの女と寝たんですか京太郎)ゴゴゴゴゴゴ 京太郎「っ!はやく和了しよう…命が危ない」 最善を引き当てる者発動! 氷神と添い遂げた者発動! 白望(……私をコピーしたのかな?) 健夜(ああ、あれは不味いかも) 京太郎(槍も弓も良子義姉さんか健夜義姉さんの能力で使えない…それでも、俺が勝つ!) 良子「立直」 コトン… 京太郎「ロン!」 良子「えっ?」 京太郎「国士無双、32000だ」 京太郎 57000 白望 25000 健夜 25000 良子 -7000 須賀京太郎が勝ちました。 卒業式 宮守校長「33 須賀京太郎!」 京太郎「はい!」 スタスタ… 宮守校長「卒業証書…」 保護者席 健夜「…京君があんな立派になるなんてね」ボロ泣き 良子「だ、駄目ですよ…ま、まだ、終わってないんですから」ボロ泣き 胡桃「うわぁ…お姉さん達ボロ泣きしてる」 豊音「し、仕方ないよ…私だって嬉しいもん」ボロ泣き 塞「はいはい、迷惑になるからって私達だけ出席したんだから落ち着いて」ハンカチを渡して エイスリン「それにしても京太郎…かっこ良くなったね」 白望「元からかっこいい」 エイスリン「それもそうだね」 トシ「あんた達全員トッププロや大学生なんだから静かになさい」ゴゴゴゴゴゴ 一同「は、はい」 ーーーーーーーーー 麻雀部部室 京太郎「ふぅ…」 コンコン… 京太郎「開いてますよ」 ガチャ… 白望「卒業おめでとう」 京太郎「ありがとう…なんかこの三年間がすごくはやかった」 白望「男子個人三連覇+エキシビションマッチ三連覇したらそうなる」 京太郎「今年のマッチ相手が白望だった時は焦ったがな」 白望「こっちもマホが宮守に行くと思ってなかったから…」 京太郎「そうだな…マホのコピー能力はやばいからな」 白望「うん…数が増え続けてる」 京太郎「マホ自身もプロ並に打てるからな…敵にはしたくないしな」 白望「うん…京太郎、カピーは?」 京太郎「…まだ帰ってきてない。そのうち帰ってくる気がするんだがな」 白望「……」 京太郎「これから大変な事になるからカピーの事で止まってはいられない」 白望「37人との結婚式…」 京太郎「あ、改めて数を言われると罪悪感が湧くな」 白望「ならやめればいい」 京太郎「それは無い」 白望「ヒモになるの?」 京太郎「うっ…ひ、ヒモじゃないぞ家事洗濯をだな」 白望「一部を除いて全員できる」 京太郎「正直に話すと麻雀プロでタイトルとかとりたい…でもな、生まれてくる子供達の事を考えたら俺は家にいるべきなんだと思う」 白望「…」 京太郎「お母さんがたくさん居てお父さんが一人…絶対に問題も起こる。その時に知らないままで子供が背負う事だけは避けたいんだ」 白望「京太郎らしいね」 京太郎「そうか?親として当たり前だろ…たぶん」 白望「…京太郎らしいよ。皆が待ってるからはやく来てね」 京太郎「ああ、すぐ行くよ」 バタン… 京太郎「ふぅ…明日から大変だな」 ??「パカパカ(自分で選んだ道なのだろ」 京太郎「そうだな…再来年には10人のお父さんだからな」 ??「パカパカ(ペースを考えろ。そのペースだと10年経つ頃には100人にはなるぞ」 京太郎「そ、そうだな…」 ??「パカパカ(私はまだ主には必要か?」 京太郎「当たり前だろ、カピー」 カピー「パカパカ(そうか」 京太郎「約束、まだ果たしてないだろ」 カピー「パカパカ(……そうだな」 京太郎「なら側にいてくれ」 カピー「パカパカ(……幸せか京太郎?」 京太郎「幸せだよ、**」 カピー「パカパカ(……その名で呼ぶな馬鹿息子が」 京太郎「……久しぶりにそう言われたな」 カピー「パカパカ(馬鹿は馬鹿だからな」 京太郎「それじゃあ行こうか」 カピー「パカパカ(抱っこしろ、抱っこ」 京太郎「はいはい…」 ギュ… カピー「パカパカ(朱に交われば赤くなるか…義姉達に似てきたな。」 京太郎「義姉さん達がどうしたんだ?」 カピー「パカパカ(なんでもない、はやくいくぞ」 京太郎「ちょっ、カピー!!」 T R U E E N D 後日談 小瀬川白望 高校卒業後、プロ入り。新人王等のタイトルをとる。二つ名は岩手の大魔王 鹿倉胡桃 高校卒業後、プロ入り。当初は期待されていなかったが小瀬川と渡り合う打ち手と判明するや否や世間に注文を浴びる。 辻垣内智葉 高校卒業後、大学に進学。当初はプロ入りが囁かれていたが本人が希望した為に東京大学に入学。インカレでその実力を発揮した。 ハオ慧宇 二年の時に女子個人優勝。三年も確実と言われていたが夢乃マホに敗れる。京太郎が大学進学を希望した事によりプロ入りを取り消し、京太郎と同じ大学に進学する。 獅子原爽 高校卒業後、大学に進学。プロ入りをすると思われていたが子供達の為にも学歴がいると判断して辻垣内と同じく東京大学に進学。インカレでは覇龍の二つ名で呼ばれていた。現在は法律の勉強をしている 松実宥 高校卒業後、松実旅館を継ぐ為に女将修行を始める。大学進学を周りに勧められるが妹の玄の事も考えて上記の事になった。 月に一度岩手に出現しているのを確認されているが真偽は確かめられていない。 小鍛冶健夜 須賀京太郎が高校一年の夏に告白するとそれを糧に世界タイトルを連覇していく。現在の目標は京太郎の赤ちゃんを身ごもり、育休をとること。 戒能良子 義姉の小鍛冶健夜と同じく世界タイトルに挑戦する。日本人の麻雀は狂っていると言われたのはこの義姉妹のせい。 姉帯豊音 高校卒業後、大学に進学。麻雀プロになろうかと考えたが保母さんになる事を決意。大学の勉強をしながらちゃっかり京太郎に家事洗濯を習っていたりする。インカレで暴れている。 エイスリン 高校卒業後、大学に芸術大学に進学。絵の才能とその筆から描かれる絵はダヴィンチの再来と言われた。 臼沢塞 高校卒業後、大学に進学。豊音と同じ教育学部に進学し、小学生の先生を目指している。 佐々野いちご トップアイドルを目指して世界に進出中。須賀京太郎が高校一年の時の冬に家に突撃し、別名血のクリスマスの切っ掛けを作る。 夢乃マホ 長野に帰るも宮守高校に入学する。宮永照、小瀬川白望の再来と言われる程に圧倒的な麻雀でインハイに旋風を起こす。腹黒キャラになりつつある。 末原恭子 高校卒業後、大学に進学。凡人の一手と呼ばれる書籍を発表し、ベストセラーになる。須賀京太郎の事を公私問わずにご主人様と呼ぶ為、後に大スキャンダルになる。 荒川憩 高校卒業後、大学に進学。医学部に進学し、医者の道を目指す。本人は須賀京太郎の計画を知っている為に目指している。後のドクターKは彼女のこと。 松実玄 高校卒業後、大学に進学。 経営学を学び、姉の助けになる為に努力している。インカレの三龍の一角。 瑞原はやり 28で芸能界を引退し、麻雀プロも引退して臨海のコーチになる。その理由は語られていないが裏取り引きがあったと言われている。 竹井久 高校卒業後、大学に進学。高校での功績から特待生で某有名私大に推薦入学。インカレでの打ち方とその容姿から悪女の二つ名が付けられる。 園城寺怜 高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎との蟠りを無くし、将来の事を考えた時に自身の能力を活かした仕事をする為に経済学を学んでいる。ネリーとは悪友。 石戸霞 高校卒業後、鹿児島総本山神代の補佐になる。神代小蒔の補佐としてその手腕を活かす。仏の姫と鬼の霞と言われている。 天江衣 高校卒業後、大学に進学。須賀京太郎のアプローチに一番真剣に応えた人物。両親の後を継ぐ為に古典文学の研究者を目指している。 雀明華 高校卒業後、フランスに帰国。フランスのタイトルを全てとり須賀京太郎が20になると同時に日本で挙式をあげる。 江口セーラ 高校卒業後、麻雀プロになる。関西の期待のホープと呼ばれている。 ネリー 高校卒業後、大学に進学。臨海系列の株を買い占め、大学卒業後に理事長に就任。数年後に白糸台を蹴落として関東最強は臨海と呼ばれるまでにする。 東横桃子 高校卒業後、大学に進学。心理学を学び、カウンセラーの道を歩んでいる。 原村和 高校卒業後、大学に進学。父の仕事を継ぐ為に弁護士になる為に法学部に入学する。須賀京太郎が父親と一番揉めたのは和の父親であった。 国広一 高校卒業後、大学に進学。龍門渕透華の付き人をしながら国際学部に入学する。須賀京太郎が龍門渕家に天江衣をくださいと言いに来た時の龍門渕透華の行動にボロ泣きした。 福路美穂子 高校卒業後、大学に進学。岩手の大学に進学し、姉帯豊音と 親友になる。ただし二人揃って電子機器が苦手な為にいつも須賀京太郎に教えてもらっていた。 愛宕洋榎 高校卒業後、大学に進学。母の背中に憧れて居た事もあり高校の教員免許を取る為に勉強する。 愛宕絹恵 高校卒業後、大学に進学。姉の背中を追う事をやめ、自分の道を探し始める。園城寺怜と出逢い、活路を見い出す。 神代小蒔 高校卒業後、鹿児島総本山神代のトップにたつ。色々な人に支えられながら迎えの時を待っている。 狩宿巴 高校卒業後、大学に進学。東京大学に進学し、経済学を学んでいる。大学を卒業したら鹿児島に戻り地域発展に貢献するつもりでいる。 薄墨初美 高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。神社の巫女をしながら色々な事を画策している。 滝見春 高校卒業後、神代小蒔の補佐になる。戒能良子からはプロになる事を勧められたがそれよりも地に足のついた生き方を選んだ。 宮永咲 高校卒業後、大学に進学。文学部に進学し、インカレでは長野の魔王と呼ばれている。須賀京太郎の幼馴染にして、須賀京太郎と一番距離があった存在。 妹尾佳織 高校卒業後、大学に進学。センターを剛運で満点をとり、姉帯豊音達がいる大学に進学。将来の夢は保母さん 三尋木咏 須賀京太郎に勝ったら結婚する賭け麻雀をして36連敗中。義姉二人にも同じ数だけ負けている。 清水谷竜華 高校卒業後、大学に進学。親友の園城寺怜の世話をしながら教員免許の勉強をしている。インカレでは巨龍と呼ばれている 後日談 最年少と最年長 マホ「す、凄いですはやりさん!」 はやり「これ位できて当たり前だよ☆」 マホ「マホまだこんなにもお料理できませんから凄いです!」 はやり「もうマホちゃんたら…でもあれだよ、いつかはマホちゃんもお料理できるようにならないとね☆」 マホ「はい!京お兄ちゃんの為に料理を作りたいです!」 はやり「そうだね☆マホちゃんは料理の才能があるから大丈夫だよ☆」 マホ「ほ、本当ですか!」 はやり「本当だよ☆」 マホ「マホ頑張ります!!」 はやり「その調子だよ☆!」 ーーーー 白望「親子みたい…」 京太郎「いいか白望、絶対にそれをはやりさんの前で言うなよ…殺されるぞ」 白望「解ってる」 はやり(後で二人ともお仕置きかな☆?) 後日談 智葉「今日は勝たしてもらうからなシロ」 白望「智葉でもそれは無理…勝って私が今日の晩御飯を決める」 爽「シロ、それはおかしいよ。一応、今からタイトル戦をするんだから」 慧宇「そうです。勝って今日の晩御飯を作ってもらおうなんて図々しいですよ」 白望「ハオは勝ったら抱いてもらうつもりだよね?」 智葉「ほぅ…」 爽「へぇ…」 慧宇「な、何言ってるんですか!そんな事あるわけないでしょ!」 白望「…顔真っ赤だよ」 慧宇「今日こそはその顔を顰めてさしあげます」ピキピキ 爽「私はハオの方が気になる」ゴゴゴゴゴ 智葉「同じく。少し盛った奴にはお灸を据えてやろう」ゴゴゴゴゴ 慧宇「計りましたね、シロ!」 白望「ダルい…今日の晩御飯はおでんがいいな」ボソ… 慧宇「シロー!」 爽「抜け駆けは駄目だと思う」ガシ 智葉「久しぶりに先輩として指導してやらないとな」ガシ 爽、智葉「覚悟してね(しろ)、ハオ」 慧宇「…ぜ、全部倒して私がご主人様とイチャイチャするんだ!」 カン! 後日談 ネリー「久しぶり、京太郎」 京太郎「そうだな。調子はどうなんだ?」 ネリー「少し疲れた。はやりさんが手伝ってくれるから大分とマシになったけど学校の経営って大変なんだよ?」 京太郎「それは仕方ない事だ。俺だって家で子供の世話をしてるけど毎日が嵐みたいだからな」 ネリー「そうだね…でも、可愛いから頑張れる」 京太郎「だな。俺の子供なんだなと思うと幸せだからな…」 ネリー「顔が緩んでる。そうなるのが京太郎のいいところだけど。それよりも今日は久しぶりのデートなんだから期待してる」 京太郎「任せろ。初デートに行ったグルジア料理の店を予約してあるからそこでディナーだな」 ネリー「もう、またあそこにしたの?」 京太郎「当たり前だろ。あそこは俺とネリーの思い出の場所なんだから。記念日のデートはあそこだ」 ネリー「もうすぐお互い30になるのに?」 京太郎「肉体が衰えても記憶は鮮明だからな」 ネリー「……もう、反則だよ京太郎」 京太郎「何がだ?」 ネリー「なんでもない。それよりも早く行こう」 ギュ…手を握り 京太郎「おう」 スタスタ… ネリー「ねぇ、京太郎」 京太郎「なんだ?」 ネリー「私さ…今日が一番危険な日なんだ」 京太郎「…」 ネリー「二人目が欲しいかなって…」 京太郎「……ホテルの予約もしてある」 ネリー「えっ?」 京太郎「帝都ホテルの最上階だ」 ネリー「……考える事は一緒みたいだね」 京太郎「そうみたいだな」 ネリー「愛してるよ、京太郎」 京太郎「俺の方こそ、愛してるぞネリー」 カン! 後日談 カピー「パカパカ(気がついたら大阪だと…」 洋榎「あれは……面白そうやな」 スタスタ…近づいていき カピー「パカパカ(なんだ?」 ガシ… 洋榎「うわ、ふさふさやな…とりあえず恭子にでも見せたろ」 カピー「パカパカ(離せ、小娘何をするつもりだ!」 洋榎「暴れたあかんて、たこ焼き食べさしたるから」 カピー「パカパカ(…本当か?」 洋榎「大人しくなった…あんた言葉が解るんか?」 カピー「パカパカ(当たり前だ」 洋榎「解るみたいやな…可愛いしはやく皆に見せたろ!」 スタスタ… ーーーーーーー 恭子「それでカピバラを拾ってきたんですか?」 洋榎「そうです」正座 恭子「飼い主が探してたらどうするんですか」 洋榎「そ、それは…」 絹恵「うわぁ…めっちゃ可愛い…」 漫「そうやね…甘いもの好きなんかな?」 カピー「パカパカ(菓子をくれるのはいいが私に触るな」ポリポリ 由子「カピバラは雑食なのよー」 恭子「適当な事を言わない!」 洋榎(足が痺れてきた…) 恭子「だいたい主将は」 洋榎(あかん、これ説教パターンや!) 絹恵「それにしても可愛いな」なでなで カピー「パカパカ(当たり前だ!」ポリポリ 漫「ポッキーもあるで」 カピー「パカパカ(痛い、ポッキーで突つくな」 由子「カピーはかわいいよー」 カピー「パカパカ(えっ?なぜお前が私の名前を知っている?」 由子「私は忘れなかっただけよー」 絹恵「何言うてるん?」 由子「秘密や」 漫「ああ、可愛いなホンマに」なでなで カン! 後日談 大沼「ぬるいな」 世界プロA「なにをいってるんだい、Mr大沼」 大沼「ぬるいと言っておるんじゃ…当たり前の麻雀、当たり前の捨て牌…世界とはこれ程つまらないものだったんじゃな」 世界プロB「不謹慎だな。最下位のお前が言っていい言葉じゃない」 世界プロC「そうです、貴方は残り3000しかないじゃないですか」 大沼「…だからぬるいと言ったんじゃよ」ゴッ… ざわ…ざわ… 大沼「わしがこれまでアガらなかったのは布石。最後の最期に和了する為のな」 世界プロA「な、何を言っている」 大沼「チリ一つすら残さない…ツモ」 バタバタ…牌が倒れていく 世界プロB「ありえない!」 大沼「四暗刻単騎、大四喜、字一色…五倍役満は八万オールじゃ」 世界プロC「……」あぜんとしていて 大沼「つまらん…実につまらない」 大沼「須賀…はやくプロにこい」 後日談 「なあ…結局儂だけが生き残った」 住み慣れた部屋で老人は隣に座る少女に尋ねた。 「…100歳まで生きた。寧ろ生きすぎだ」 見た目とは似つかない口調で少女は老人の問いに応える。 「100歳か…随分と長く生きたな」 「…そうだな」 何気ない会話をしながら二人の間にはゆっくりと時間がせまってきていた。 「色々な事があった…子供が産まれて…気がついたら孫が居て…一人、また一人と儂をおいて逝った」 老人は懐かしみながら昔を振り返る。 18歳の時に結婚して 19で子供が産まれて そこから先の人生は幸福だった。 風当たりは確かに強かった。 だが年が過ぎる度に家族が増えた。 いざこざや喧嘩もあった。だが最期には皆が笑っていた。 そして別れの時がやってくる。 「ごめんね、京君」 義姉達は最期まで泣いていた。 「……先に逝って待ってます」 初恋の人はそう言って笑ってくれた。 「…天国があるならまた暮らせますね」 最期までオカルトを信じなかった天使は最期にそう呟いた。 「先に逝く。一番遅れてこい」 最期まで気高い彼女が流した涙を俺は見た。 36人。 愛した家族が天国に旅立っていく。子供達もその後をおっていく。 一人なら辛かった。 一人なら泣いた。 一人なら死んだかもしれない。 でも側には彼女が居た。 「大丈夫…私が居る」 それが彼女の口癖。 誰かが逝く度に手を握り彼女はそう呟いた。 それでも…その彼女が逝く時がくる。 「……また逢おう」 彼女はそう言って永遠の眠りについた。その目が覚める事は無い。 「…逝くのか?」 少女が手を握ってくれる。出会って95年…一番長い付き合いだ。 「ああ…ありがとうな」 名前が出ない。この少女の名前が。 「馬鹿者…また会えるだろう」 手に水滴が落ちてくる。 「そうだな…またな…**」 ゆっくりと瞳を閉じる。静かな闇が訪れる。 そこには最愛の人達が居るのだろうか?居ないのなら…それでもいい。探すだけだけなのだから。 後日談 久「ここが京太郎の新しい家ね」 優希「相変わらずデカイ家だじぇ」 咲「ここが新しい京ちゃんの家」 まこ「のぉ…なんでわしらここにおるんじゃ?」 和「私にもわかりません」 久「さぁ、行くわよ」 ピンポーン… 優希「あの馬鹿犬、絶対驚くじぇ」 咲「…おかしくないよね」服装チェック まこ「茶菓子は…」 和「ここにありますよ、染谷先輩」 ガチャ… 久「遊びにきたわよ、須賀君!」 優希「久しぶりだな京太郎!」 咲「……」緊張し過ぎで固まり まこ「すまんの、京太郎」 和「お久しぶりです、須賀君」 ばーーーーん…扉が開き 白望「…誰?」 清澄一同「えっ、誰?」 カン! 後日談 良子「……塞は意外に腰にエロスを感じますね」 塞「ち、ちょっとやめてください、お義姉さん!」 健夜「待って塞ちゃん。まだ私を倒してないからそれは認められないよ」 塞「えっ、言いって言ったのは健夜お義姉さんですよ!」 健夜「…忘れてた」 胡桃(…もう少し私にもあれば)胸をペタペタと触り エイスリン「……」胡桃の肩を黙っておいて 白望「…だるい」勝ち誇っていて 豊音「みんな一緒で楽しいよー」 カピー「パカパカ(…私は主と入りたかったんだが」 トシ「…諦めな。見張っとかないとどうなるか解らない」 カピー「パカパカ(…それもそうか」 男湯 京太郎「……なんか寂しい」 カン! 後日談 胡桃「そこ野菜も食べる!」 エイスリン「チキングッド!」 塞「…あっ、それは狙ってた椎茸」 豊音「早い者勝ちだよー」 京太郎「はいはい、まだあるからそんな事で争わないでください」 塞「…ぶー」 京太郎「こっちの白菜も美味しいですよ?」 塞「…ならそっちにしとく」 京太郎「はい」 トントン…京太郎の肩が叩かれて 京太郎「…待ってくださいね、シロさん」 白望「……あーーん」 京太郎「解ってますよ、アーン」 パク…もぐもぐ 白望「美味しい…」 京太郎「ならよかったです」 胡桃「…ずるい」 京太郎「えっ?」 エイスリン「ワタシモ!」 豊音「わ、私も…」 塞「…あーん」 京太郎「…はぁ、仕方ないか」 カン!
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884 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/07/04(土) 01 22 15.72 ID ghxM1DkzO 澪「皆どうしてこんなことを・・・」 澪は四肢を縛られ柱に括りつけられていた 唯「どうして?そんなことも分からないの~?」 唯がいつものとぼけた調子で澪の言葉に応じる 紬「澪ちゃんがむかつくからよ」 紬もまたいつもと変わらぬおっとりした調子で答えた 澪「そんな・・・」 しかし二人の目の色はいつもと明らかに違っていた 886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 23 42.38 ID ghxM1DkzO 律「まずは右目からだ」 律もいつもと変わらぬ明るい調子だった、他の二人同様悪意を秘めた眼差しをしていること以外は 澪「嘘だよね・・・律?」 律「ぶつぶつうるせえんだよ雌豚!」 律の手に握られていたナイフが澪の右目に振り下ろされた 澪「ぎゃああああああああああああああああ」 887 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 26 11.37 ID ghxM1DkzO 澪「夢か・・・・・・」 澪「そうだよね・・・皆があんなことするわけないよね・・・」 澪「でも妙にリアルな感覚だったな・・・」 澪「!!もうこんな時間、学校に行かなきゃ!」 澪「・・・・・・」 澪「行きたくないな・・・」 888 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 28 10.94 ID ghxM1DkzO ―昼休み・教室― 和「どうしたの澪?顔色が悪いわよ?」 澪「う、ううん。何でもない」 澪「あ、そういえば今日は律達が来ないな」 和「本当ね。どうしたのかしら?」 澪「・・・・・・」 889 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 30 17.80 ID ghxM1DkzO ―放課後・廊下― 澪「はあ・・・今日は部活に行きたくないな」 梓「あ、澪先輩!」 澪「梓、今日は私部活休むね」 梓「そんなのダメです!」 澪「え?」 梓「あ・・・えーと、とにかく今日は来てください!」 890 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 32 40.60 ID ghxM1DkzO 澪「そ、そこまで言うなら行くよ」 澪「それじゃあ、早く行こう梓」 梓「えーと、今はダメです。しばらく私とここで待っててください」 澪「え?何で?」 梓「何でもです!とにかく待っててください!」 892 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 35 09.49 ID ghxM1DkzO 澪「(絶対部活に出なきゃいけないのに、しばらく待ってろ?」」 澪「(訳分かんない、何で?)」 澪「(今朝の夢・・・まさか・・・まさかそんなこと・・・)」 ~♪(梓の携帯が鳴る音) 梓「はい。はい分かりました」 梓「澪先輩行きましょう」 893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 38 20.16 ID ghxM1DkzO 澪「(来てしまった)」 澪「(やだな・・・入りたくないな・・・)」 梓「澪先輩どうしたんですか?入りますよ」 澪「う、うん」 澪「・・・・・・・」ガラッ パンパンッ 澪「!?」 894 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/04(土) 01 41 06.39 ID ghxM1DkzO 唯「澪ちゃんお誕生日おめでと~」 紬「おめでとう澪ちゃん」 澪「・・・は?え?」 律「やっぱり忘れてたか。今日お前の誕生日だろ」 澪「あ」 梓「引きとめてすみません。先輩達がサプライズパーティーをしたいって言うから・・・」 さわ子「ごめんね。休み時間だけで準備を終わらせるつもりだったけど、放課後までかかっちゃったの」 896 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/07/04(土) 01 48 24.78 ID FNNaV8IC0 澪「皆・・・ありがとう」 唯「はい、澪ちゃん」 紬「私達からのプレゼントよ」 律「開けてみろよ」 897 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/07/04(土) 01 50 38.58 ID FNNaV8IC0 「起きろよ雌豚!」 バキッ 澪「ッ!」 女生徒A「ちょっと殴ったくらいで気絶してんじゃねえよ!」 澪「ここは・・・律?唯?ムギ?梓?さわちゃん?」 女生徒B「何寝ぼけてんだよ!」 女生徒C「あたしら前からてめえにはむかついてたんだ」 女生徒D「二度と立ち直れないよう徹底的に痛めつけてやるよ」 女生徒E「まずは右目からだ」 澪「あ・・・ああ・・・」 終わり
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ゲーム前 青狸:こんにちはー。小笠原ゲームをしにまいりましたー。 芝村: 記事どうぞ 青狸: 【予約者の名前】2300449:青狸:キノウツン藩国 【実施予定日時】07/12/02 00~18 00 【ゲームの種別】小笠原ゲーム 【イベントの種別:消費マイル】 ミニイベント(1時間×2):20マイル 【召喚ACE】(※小笠原のみ) 結城火焔:藩国逗留中:0マイル サーラ=サーシャ:非滞在:10マイル 【合計消費マイル】計30マイル 【参加者:負担するマイル】 2300449:青狸:キノウツン藩国:入学済:30マイル 青狸:が記事です。 芝村: 試練だっけ? 青狸:いえ、確かまだ4・3(*1)だったかと思います 芝村: OK 芝村: イベントは? 青狸:キノウツンに搬送された火焔(*2)の治療もしくはお見舞いをお願いします。 芝村: はい。 芝村: 2分待ってね 青狸:はい。よろしくお願いしますー! 1時間目 芝村: /*/ 芝村: ここは病院だ。 青狸:「(火焔の治療…上手くいくといいなあ…)」 青狸:周囲の様子はどうですか? 芝村: メイドだらけだ 芝村: 看護婦までメイドだよこの国(*3) 青狸:わおー 青狸:火焔の治療はもう始まっているのでしょうか 青狸:とりあえず 「ちょっとすいません…結城火焔という女性の担当医の先生はどちらにいらっしゃいますか?」 と看護婦さんに聞いてみます 芝村: もう、だいぶじかんたってる 看護婦:「はい。こちらへようこそ。ご主人様」 芝村: サーラは診察中らしいぞ 青狸:「あ、診察中ですか…では、待たせてもらった方がいいですよね?」 青狸:とりあえず病室の前で待ってみます 芝村: サーラが少しドアをあけたよ。 サーラ:「あら。やっぱり」 サーラ:「なんで入らないの?」 青狸:「あ、こんにちは。火焔のこと、よろしくお願いします先生」 青狸:「え、診察のお邪魔かと思ったんですが…大丈夫ですか?」 サーラ:「終わって雑談してるところよ」 サーラ:「はい。どーぞ」 青狸:「あ、じゃあ失礼しまーす」とゆっくり部屋に入ります 青狸:火焔はどんな様子ですか? 芝村: 火焔は髪を編んでいるね。 青狸:「火焔…具合はどう…?」(心配そうに) 火焔:「……大丈夫。帰って(*4)」 青狸:「いや、流石にまだ帰らないよ」 芝村: 火焔は寝た。 芝村: 布団かぶった。 サーラ:「あらあら。うれしいくせにー」 青狸:「動ける元気はありそうだね。よかった…」と安堵します サーラ:「だいぶ機械にかえたしー」 青狸:メカかー!(*5) 青狸:「やっぱり…機械化するしかなかったんですか…ごめんね火焔…ごめん」 火焔:「あやまらないで!」 サーラ:「あら。生のほうがいい?」 青狸:「いや、謝る。理由はどうあれ好きな人に大怪我をさせてしまったんだ。」 芝村: 火焔は黙った。 芝村: 布団にお篭り中だ。 青狸:「僕の責任は重い。…だから、責任を取らせてほしい(*6)」 青狸:「(生もできるんですか)」とサーラのほうに表情を作ります 芝村: サーラはうなずいた。 青狸:「(では…できればそっちで いや、火焔の意思に任せてあげてください。」 芝村: サーラ:「はーい」 芝村: いびきがきこえてきた。 青狸:「火焔…。…火焔?」と布団を見ます 芝村: いびきが大きくなった。(*7) 芝村: サーラがくすくす笑ってる 青狸:「寝ちゃったか…まあ寝たままでいいから聞いてね。 僕は責任をとる。責任を取って、君が二度とこんな目に合わないように守るつもりだ」 芝村: サーラは照れている。 芝村: サーラ、席を立った。 芝村: こっそりでていった。 芝村: ぴしゃり 青狸:「(…ありがとうございます先生)」 青狸:「…君が退院したら…一緒に僕の家で暮らさないか(*8)」 芝村: いびきが消えた。 芝村: ごろごろしてる。 芝村: 火焔が顔を見せた。怒ってる。 火焔:「ばっかじゃないの? アンタ」 青狸:「起きてたね」 芝村: あ。 芝村: 火焔は目を反らした 青狸:「…僕は、本気だよ。」 火焔:「ガキ」 青狸:「ガキでもいいさ。好きな人のそばにいることの方が大事だ」 火焔:「大人はたいへんなのよ。いろいろ」 火焔:「くそ、なにアタシはいってんだろ。アンタが子供なことぐらい、あたしはずっとしってた」 芝村: 火焔は泣き出した。 火焔:「ダメなのよ」 青狸:「何がダメだというんだい」優しく聞いてみます 芝村: 火焔は布団被った。 火焔:「帰って」 青狸:「帰らない」 火焔:「帰れ!」 芝村: 静かになった。 青狸:「…」 青狸:「君がそこまで言うのなら、帰ろう(*9)」 青狸:「でも、僕の決心はそう簡単には揺らがないから」 芝村: 返事はない。 青狸:「……本当に、いいのかい」 火焔:「帰って。お願いだから……」 青狸:「わかった。また来る。…せめて最後に顔を見せてほしい」 芝村: 顔は見せてくれなかった。 芝村: もうだめだ。 芝村: /*/ 芝村: 外に出た。 青狸:「(一体どうしたものか…)」 青狸:とりあえず病室の近くの椅子に腰を下ろします 芝村: 座った。 芝村: サーラがお茶持ってきたよ。 芝村: 貴方に一つ、手渡した。 芝村: 缶入りだ 青狸:「あ、ありがとうございます…。」 サーラ:「隣に座っても?」 青狸:「どうぞ」(*10) 青狸:「…上手く、いかないもんですね…。」とため息をつきます サーラ:「何が?」 芝村: サーラはバカ女のように言った。 青狸:「いや、こんなことお医者さんに相談するのもどうかと思うんですが。女心はわからないなあ、と」 サーラ:「私もー。おんなよー?」 青狸:「ええ、ええ。それはわかっています。」 青狸:「結城火焔という女心が、ですね。」 サーラ:「医者なら相談に答えられないかもしれないけど、いいわよ?」 サーラ:「えー。火焔ちゃーん?」 青狸:「一緒に暮らそうといったら怒って帰らされてしまいました。ははは・・・。」 サーラ:「はやすぎたんじゃないの?」(*11) 青狸:「ですね、やっぱり。ちょっと焦り過ぎました。」 芝村: サーラは微笑んでる。 サーラ:「あせらない、あせらない」 青狸:「火焔が危機にさらされているらしくて。いても立ってもいられなくなってしまいました…。」 青狸:「怒らせてしまいましたからね…これからどういう顔をして会えばいいのか…。」 青狸:「…サーラ先生なら、こういうときどうすればいいと思います?」 サーラ:「嫌がってないと思うけど、焦りすぎ」 サーラ:「お金は少しある?」 青狸:「はい、まだいくらか持ってます」 サーラ:「毎日、お花おくってあげて。1本でいいから」 サーラ:「毎日遊びにきてもいいけれど」 青狸:「毎日遊びに来るのは、キノウツンならできますが…」ゲーム的に可能なのでしょうか 芝村: できる>青狸 青狸:その場合、毎日遊びに来たことにする、ということでしょうか? 芝村: ええ 青狸:どちらがいいかな… 青狸:「では、毎日花を1本ずつ持って遊びに来ます」(*12) 芝村: はい。 芝村: /*/ 芝村: では1時間目終わりです 芝村: お疲れ様でした。 芝村: いやー。厳しい恋ですなあ 青狸:これは辛い 青狸:最初は普通にお見舞いするつもりだったんですけどねえ… 青狸:自ら試練を呼び込む呼びこむ 芝村: ははは。 芝村: まあでもあの展開はありだよ 青狸:ありですか。 芝村: きついが、誠意みせるならああだろう 芝村: あそこでちゃらちゃらやらんとおもうけど 青狸:どうも顔を隠されると焦る癖がついたみたいです(PLに)(*13) 芝村: なるほど。 青狸:それで焦って色々使用としてしまうんですね… 芝村: ではすこしじかんあけて時から再開しましょう。 芝村: 次が勝負だよ 青狸:はい。またよろしくお願いします 2時間目 芝村: /*/ 芝村: 10日後 芝村: /*/ 芝村: サーラは貴方に手を振った。 青狸:軽く手を挙げて返します サーラ:「今日はね、庭にいるのよ」 芝村: サーラは嬉しそうに言った。 芝村: はじめて顔を見せてくれそうな気がする 青狸:「おお、外ですか。それは朗報です」 サーラ:「今日のお花は?」 青狸:「スズラン(*14)を持ってきました。薔薇にしようかと思ったんですけどさすがにあれかなあと」 青狸:「花言葉は 幸福らしい(*15)です」 サーラ:「いいわね」 サーラ:「さ、いってらっしゃい」 青狸:「はい。ありがとうございます!」 青狸:火焔を探してみます 芝村: 中庭にいるよ。 芝村: ぼんやりと、ベンチにすわってる 青狸:ええとこの十日間は普通に病室に入っていたのでしょうか?>青狸 芝村: ええ。 芝村: 顔見せてくれてないけど 青狸:そうですか…。まあそれならいいかな…。 芝村: どうする? 青狸:花を持って明るく挨拶してみます 芝村: 火焔はぎょっとして貴方を見た。 芝村: 慌てて逃げようとした 青狸:「やあ。今ちょうど病室に行こうと思ってたんだ」 芝村: 3 芝村: 2 青狸:「って待って待って!」追いかけます (*16) 芝村: おいついた 芝村: 火焔:「いつもの時間と違う!」 芝村: 1時間くらい 青狸:「今日は早くこれたんだ。たまたま」 青狸:「はい。今日の花はスズランです」と花を見せます 青狸:「自家栽培で毒を抜いてあるんだ。(*17)きれいでしょ」 芝村: 火焔は受け取った。 芝村: 顔を赤くして花で口を隠してる。 芝村: においをかいでいるようだ。 火焔:「あたしがさつだから、こんなの似合わない」 青狸:「花は似合う似合わないなんて気にしないよ。」 火焔:「笑ってるんでしょ、からかってるんでしょ」 青狸:「僕が今までに火焔をからかったことは…たぶんないと思うよ」 火焔:「うそばっかり」 青狸:「嘘じゃあない。本当だよ。」 芝村: 火焔は照れた。目線を反らした。 青狸:「似合わないと思っているなら毎日持ってきたりしないよ」 火焔:「そんなのわかんない」 青狸:「わからないならそれでもいいさ。僕は花を持っている火焔を見て嬉しいんだから」 火焔:「……」 火焔:「わたしなんかどうだっていいんだ」 青狸:「火焔は僕の花、気に入ってくれてる?」 芝村: 火焔は大事そうにスズランをもったまま、大嫌いと言った。 青狸:「そうか…それは残念だな。君が喜んでくれたらと思って持ってきたんだけど…。」 青狸:「今度は君の好きなものを持ってくるよ。何がいい?」 火焔:「嘘」 火焔:「花でいい・・・」 青狸:「よかったー。うん、色々持ってくるからね!」うれしそうに言います 芝村: 火焔は照れた。 芝村: 小さくなってる 青狸:「寒くない?ツン国は結構冷えるから」 火焔:「顔熱い」 青狸:「それは大変だ!熱かもしれない。…ちょっといいかな。」といっておでこに手を当てて熱を見ます 芝村: 火焔は嫌がらなかった。 芝村: 顔は真っ赤だ。 芝村: 確かに熱い 青狸:「ちょっと熱っぽいかもしれないな…」 たぶんいるだろう看護婦さんに「病室に戻りましょうか」と声をかけます 火焔:「……いらない」 火焔:「ここで、いい……」 火焔:「アンタは?」 青狸:「僕は君のお見舞い人さー。君のそばにいるとも」 芝村: 火焔は目を反らした。 芝村: じっとしてる。スズランを抱いて 青狸:「しかし風邪は心配だ。これを羽織るといいよ」とジャケットを火焔にかけます 芝村: 火焔は大人しくしている。 芝村: ちょっと嬉しくなった。 青狸:「ちょっと大きいかもしれないけど…。まあ羽織るにはちょうどいいと思う」 火焔:「勝手に育って……」 芝村: 火焔はぶつぶついってる 青狸:「…照れくさいなぁ、なんか」と照れます 火焔:「私のほうがもっと恥ずかしい」 火焔:「……一応、女だし」 青狸:「花の似合う、ね」 青狸:やっと自分を女だといってくれたー… 芝村: 火焔は貴方をにらむと、走って逃げた。(*18) 芝村: /*/ ゲーム後 青狸:あれー! 青狸:今から追いかけることはできないでしょうかー 芝村: はい。10マイルは返金されました(笑) 芝村: 最後の最後で、ちょっと地雷でしたな。あははは 青狸:嘘ー花が似合うも地雷ですかー 芝村: 評価は+1+2だ。 芝村: 4・4がマックス 青狸:あ、それでも上がってた… 芝村: 恥ずかしくて逃げただけさ。 青狸:どうしてもにらむと聞くと怒らせたイメージが再発してしまうのですよー! 芝村: 怒ってるよ。 芝村: でもまあ、いろいろあるのさ。 青狸:複雑だー…複雑だ 青狸:しかしこれで一応4・4ですか… 芝村: ええ 芝村: なに。さーらにのりかえても・・・ 青狸:裏窓みたいなこと言わないでくださいw 青狸:次回は試練です! (*19) 芝村: がんばれ。 芝村: でもまあ、ぶっちゃけ成功するよ 青狸:そうなんですか? 芝村:ミスしなければ。ええ。 青狸:ミス…これはマインスイーパ(*20)にとっては不吉な… 芝村: ははは 青狸:そして今回ので枠を使い果たしてしまったので、 12月の空きをうまく待つか年明けになりそうです 芝村: では。解散しましょう。秘宝館は特別に2・2あげるよ 青狸:ありがとうございます! 青狸:玄霧さんに!玄霧さんに先を越される! (*21) 芝村: 君が勝つよー 青狸:そういっていただけると嬉しいような微妙な気持ちです 芝村: いやまあ、上手い下手関係ナシで 芝村: 火焔、元から貴方を好きだしね 青狸:あら。それは嬉しい! 青狸:けどもう少し表に出してくれたらこっちも地雷踏まないのに… 芝村: ははは 芝村: ではお疲れ様でしたー 青狸:はい、お疲れ様でしたー! 青狸:ではこちらの窓落としますー。今日はありがとうございましたー 芝村: ではー
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最終更新日:2014年10月14日 レッドロック・ラダーはエバーシア大陸北東に位置するガスグスタフ火山の麓、レッドロック地方にある鉱山街である。 レッドロック・ラダーの施設 鉱石取引所(不思議炉) ビクトモが整備中の謎の施設。動かせるようになるにはまだ時間がかかるとのこと。 グレゴット魔法鍛冶屋(買う/回復) アチルダが仕切る魔法鍛冶の工房。街限定アイテム販売、アイテム倉庫、HP・MP回復を提供。魔法鍛冶ハンマーもここで! モルドー酒場(仲間) エルマおばちゃんが切り盛りする酒場。腕の良い鍛冶職人の作る武具を求めてこの街にやってきた戦士達が多く集う。頼りになる戦士を探すならここ。 赤石市場(バザー) 通常の回復アイテムや装備品などが売られている。 司祭ドゴールの家(クエスト) ドゴールさんの家なのだが、困りごとのある町の住人でいつも賑わっている。 アカガネ千段坂(住宅街) ハウジングシステム実装待ち メタルハンターズ(組織) 組織システム実装待ち レッドロック・ラダーの住人 アチルダ レッドロック・ラダーに店をかまえるA級超鉄鍛冶職人。10年以上の研究の末ついに伝説の武器「エクスカリバー」の生産方法を確立した。現在の悩みは自分と張り合える程の実力を持った超鉄鍛冶師がいないこと。プレイヤーに素質を認め、鍛えたいと考えている。 エルマ モルドー酒場のおかみさん。お風呂が大好き。そのぷるっぷるに潤った美肌の秘訣は湯船に浮かべたレッドジェリーの核である。あと無類の噂話好きでココロックのチャティとは噂話仲間。 ウィック フロウ 鉱山街に生まれ育ったため海を見たことが無い女の子。 ケビン コーラル ジュリア スモンク 若い頃は誰もがウラヤむようなモテモテの冒険者だったらしい老人。いまでもかわいこちゃんとウハウハしたいらしい。老いてなおお盛んなことである。 ディアノ 新しい技術を研究している機械工。いつか誰も見たことのないような機械仕掛けのスゴイ装備品を作るのが夢。 バンカーロン 強面の職人親父。プレイヤーの実力や人々からの評判を見込んでガスグスタフ火山洞窟の警備を依頼してくる。 ビクトモ 鉱石取引所の親父。 マチア マルス ミーナ リンネル 裁縫屋さんを営む女性。おばあちゃんからもらった裁縫道具をお守り代わりに大切にしている。 レン 「いい儲け話がある」と言ってモンスター退治などの仕事をもちかけてくる怪しげな奴だが…
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ショッピングカートって便利なんですよ。 ショッピングカートのレンタルサーバーをご利用になる場合は色々な運用方法があるんです。 既にお店となるホームページは開設済みでショッピングカートだけを設置したいという場合もあるでしょう。 これからネットショップを開設するのでショッピングカートも一緒に利用したいという場合もありますよね。 それぞれの使い方に合わせてどんなレンタルサーバーを選択するべきなのか考えます。 また全てのショッピングカートが同じ機能ではありません。ホームページビルダーのワードプレス対応 商品を無制限で登録することができたり、登録できる数が一定数に限られている場合もあるので下調べは重要です。 最近ユーザーが増えているスマートフォンに対応しているものもありますよ。 商品管理や顧客管理などの細かい面で機能が異なっています。 運営したいネットショップの規模によっても欲しい機能が違うでしょう。 ですから、予算内で希望している機能を満たしているのかをしっかり確認しましょう。 ネットショップを開業したいと考えている方は準備が大変でしょう。 まずは商品を用意してから、お店となるホームページを用意して、お客様がお買い物ができる環境を用意しなくてはなりません。 在庫管理もきちんとしなくてはいけませんね。 それからお買い物をしてくれたお客様の個人情報もしっかり管理しなくてはいけません。これも重要です。 ネットショップは人件費がかからないとはいえ、これだけのことをこなさないとならないのです。 そこでショッピングカートのレンタルサーバーが活躍してくれるんです。
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地獄絵図が、広がっていた。 むせ返りそうな程の腐臭と、そこかしこに散らばる得体の知れない生物の屍。 巨大なオニヒトデのような生物は現代の科学では有り得ないサイズと、余りにもショッキングな外見をしており、まさしく『海の魔物』と呼ぶに相応しい。 そんな魔物が、幾十もの屍を積み上げている。 いや――もしかすると既に百を超えていたかもしれないが。 『触手』がうねる不気味な音と共に、屍から更に生まれ出てくる魔物。 それらが一斉に獲物に喰らいかかり、そして切り散らされる。 ずっとその繰り返しだった。終わりも進展もない、只同じ場面だけが続いていく。 殺戮を殺戮し、暴力を暴力し、蹂躙を蹂躙する。 普通の人間になら捌ききれないだけの魔物――『海魔』を、眼帯をした如何にもな風貌の男が次から次へと散らして、そして少し退屈そうに顔をしかめている。 そして、海魔どもを生み出す魔力炉となっている一冊の古書を持ったこれまた奇抜な、不気味極まりない風体の巨漢もまた、忌々しげに顔を憎悪に歪めていた。 「おのれおのれおのれェッ!!我が涜心を邪魔立てするかァ!!」 「……ラチが明かねえじゃねえか」 攻め続けるのは英霊キャスター、真名をジル・ド・レェ。 それを捌き続けているのが死神、更木剣八。 互いに、人の手では余るだけの怪物。 二体の人の形をした人外が、既にかなりの時間こうして戦っていた。 端から見ればキャスターが押されているように見えただろうが、状況はまさに膠着状態。 剣八の持つ一振りの刀は相当な業物だし、勿論こうして使いこなせている。 が、いわばそこまでなのだ。 これがいつも使っている斬魄刀だったなら、もしかすれば現在キャスターを斬り伏せ、見事殺し合いの始まりに相応しい勝利を勝ち取っていたかもしれない。 ――――決め手がない。 何せ敵の持つは無限の魔力炉。 衰えることなく生まれ続ける海魔を一気に蹴散らして距離を詰めなければ、勝てない。 剣八の人間離れした体力があるからこそ、ここまで戦い続けているのだが。 このまま永遠に戦っていてはいずれ体力の枯渇が来るのは必然だ。 (あの青瓢箪を斬るにはこの『虚(ホロウ)』を突破しなきゃあいけねえ……チッ、つまらねえ戦い方をしやがる破面だな。虚閃の一つも撃ってこねえとはな) そろそろ決めなきゃあ殺られる。 更木剣八は遅い来る海魔を斬り払い、刀を構え直した。 屍から新たな海魔が生まれ出でてくる――――その時に、地面を強く蹴った。 海魔どもが襲い来る前にキャスターとの距離を詰め、まさに捨て身で斬り伏せる。 背後の海魔に傷を負わされる危険も勿論あるが、彼にとっては所詮些事。 より確実にキャスターを斬り伏せるには、省みないことが必要だし――――そもそも更木剣八という男に『慎重さ』なんてものを求める方が間違いというものだろう。 迫る剣八。 キャスターは自らの持つ古書を逃亡の為の魔術に使おうとする。 果たして間に合うのか。いずれにせよ未来は二つに一つだ。 キャスターが斬られて散るか、剣八が喰われて散るか。 二つの影が、戦闘の終わりを―――― 告げなかった。 「マハジオ」 雷属性を持つ『それ』が、いざ接触せんとするキャスターと剣八の間の地面に撃ち込まれた。 二人の視線が、攻撃の主である少年に注がれる。 そこに立つのは少しばかり息を切らしているまだ幼さ残る少年の姿。 だが、その傍らの存在は余りにも異質すぎた。 ペルソナ、タケミカヅチ。 攻撃の意図で放たれたにしては威力が低かったことを一早く察知した剣八は、つまらなそうに息を吐く。 「…………チッ。面白くねえな」 興が削がれちまった、と呟くと剣八は二人に背を向けて歩いていく。 彼は殺し合いに乗っているわけではない――――ただ、戦いたいだけ。 一度冷めてしまった戦いなど、彼にとってはもはやどうでもいい些事だった。 そして、二人だけが残された。 【E-6 学生寮周辺/黎明】 【更木剣八@BLEACH】 【装備:10年後山本武の刀@家庭教師ヒットマンREBORN!】 【所持品:支給品一式、ランダム支給品×2】 【状態 疲労(中)】 【思考・行動】 1 強者と戦いたい。 2 戦うに値する相手を探す。 ※破面編終了後からの参加です ■ 「俺は巽完二。勿論殺し合いなんざする気はねえ」 「私はジル・ド・レェ――そうですね、『青髭』とでもお呼びください、カンジ」 腐臭漂う戦闘の跡地から少し離れた場所で、巽完二は情報交換に応じていた。 『青髭』の言い分では、自分が子供を助けようとしたら急に襲撃されたらしい。 で、仕方なく『宝具』とやらを用いて対抗したと。 完二も大分常識離れした日常を送ってきたが、英霊なんて存在は知らなかった。 かの聖処女、ジャンヌ・ダルクの同胞だったらしい。 「私も『ペルソナ』などというものは全く存じ上げませんでしたよ。ウフフ、この世にはまだまだ私の知らぬ神秘が有るのですね」 ペルソナ。 巽完二にとっては日常で、青髭にとっては非日常の存在。 真っ向からぶつかればサーヴァントである青髭の方が圧倒的だが脅威には変わりない。 窮鼠猫を噛む、だ。 サーヴァント。 『青髭』にとっては常識で、巽完二にとっては非常識の存在。 ペルソナだけでは対抗することが難しい強力な宝具を保持している。 しかも、切り札はまた別にあるらしい。 「で、なんだけどよ――――」 はい?と青髭が疑問符を浮かべた瞬間。 タケミカヅチが、顕現した。 『ペルソナっ!』という声を、確かに聞いた。 それはつまり、敵対の意思を示すということである。 「おやおや……カンジ。これはどういうことでしょうか?」 「ふざけてんじゃねえぞ、『青髭』。俺が騙されるとでも思ったか」 これはこれは、と青髭――否。『キャスター』は静かに笑った。 「私は踊らされていた訳ですか。やってくれましたねえ」 「動くなよ。この距離でなら、宝具なんてモンが使われる前に終わらせられんだぜ」 そう。この間合いで海魔を呼び出そうと、タケミカヅチの攻撃が通ってしまう。サーヴァントであったとしても、ペルソナの全力をもし直撃すればかなりの痛手になるだろう。 完二もまた、キャスターが此処で逆らうことなく素直に拘束でもされてくれればどうこうする気はなかった。幾ら殺し合いに乗った相手だとしても、生きている人型の生物なのだ。 もし激情に任せて殺してしまったら、咎として一生完二を苛んだかもしれない。 少なくとも、憎むべき悪魔、シャルルに敗北したことになる。 「……何もしなきゃ危害は加えねえ、縛らせてはもらうけどな」 「……分かりました。私とてジャンヌの復活を成すまでは死ねませんのでねえ」 わざとらしく両手を挙げ、降参の意を示すキャスター。 ジャンヌの復活を成すまでは、という部分に不安はあったが、拘束すれば所詮は無力だ。 宝具の古書もこの際預からせて貰えば、もうキャスターは只の人間も同然。 デイパックから、支給された手錠を取り出すと完二はキャスターの両腕に触れる。 ぐちゃっ。 「は……?」 油断していた。 敗因はたったそれだけ。 侮っていた。 サーヴァントという存在を。 宝具さえ封じればいいと、思ってしまった。 そんなものは大きな間違いだったのに。 胸が熱い。 肺を綺麗に貫かれているようだ。 霞む視界には、邪悪な笑顔で微笑むキャスター。 そして、自らを貫き射止めた腕。 「……ッ……ァ……ぺ……ルゥ……ソ……」 「おっと、そうはさせませんよ」 一際激しく、鮮血が飛び散った。 肺を破壊されて瀕死の彼の最期の抵抗も虚しく。 抉り出されたぐちゃぐちゃのナカミが、キャスターの手で握り潰された。 尤も、その地獄を巽完二はもう見ていなかったのだが。 視界はもう消えている。 人生が終わるまで、きっと後十秒もないだろう。 走馬灯というには短すぎる思い出が脳裏を駆け抜けていく。 でも、それはかけがえのない日々で。 だから彼は、死に際に一つだけ、思った。 ――――ありがとう。 【巽完二@ペルソナ4 死亡】 □ 巽完二の死体を見下ろして、キャスターは邪悪に笑う。 完二は知らなかった。英霊ジル・ド・レェは確かに宝具なしでは力を発揮できないサーヴァントだったが、それでも腕力などの桁は人間とは余りに違いすぎるのだ。 少なくとも、人間の頭蓋を片手で握り潰せるくらいには。 完二の腕を振りほどき、反応する前にその胸を貫いた。 キャスターからすれば、只それだけのことでしかなかったのかもしれないが。 「まずは一人といった所ですねえ……おお、我が愛しの聖処女よ………待っていてください、必ずやこの不肖ジル・ド・レェ、貴女を甦らせてみせましょうぞ!」 次は――と、思った時に。 二人の少年少女を、その大きな眼球が捉えた。 殺すか、否か。決まりきった選択肢を脳裏にもう一度描き出す。 またペルソナなんてものを使ってくる相手なら厄介だが、こちらには宝具もある。 打ち負けることはない――――と、確信。 『螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)』を静かに開き、そして気付く。 前方の二人、その少年の方が――――恐怖ではなく、感動したような表情をしていることに。 「アンタ…………一体何者なんだ」 狂っている。 この少年は滅茶苦茶に汚染された、壊れ物だ。 キャスターには理解できなかったろうが、とにかく少年の目は異常。 「ジル・ド・レェ――『青髭』とでもお呼びください」 言葉はそれきり。 もはやそれは本能だったのかもしれない。 刻命裕也という少年とジル・ド・レェという英霊は――余りに狂いそれ故に共鳴している。 少女、遠野美凪に、二人の視線が同時に向かい。 二人の壊れ物が、壊れすぎた笑顔を浮かべた。 【キャスター@Fate/Zero】 【装備 螺湮城教本@Fate/Zero】 【所持品 支給品一式、ランダム支給品×2、手錠@現実、巽完二のデイパック(支給品一式、ランダム支給品×2)】 【状態 返り血(大)、高揚感】 【思考・行動】 1:たくさんの参加者を贄にして魔力回復。 2:あの少年と協力してみるのもいいかもしれない。 3:少女を――――? ※『プレラーティーズ・スペルブック』での大海魔化はできません。 ※『ペルソナ4』の世界の情報を得ました。 ※龍之介に召喚される前からの参戦なので、サーヴァントのことを一人も知らない状況です 【遠野美凪@AIR】 【装備 なし】 【所持品 支給品一式、ランダム支給品×3】 【状態 健康、キャスターへの恐怖】 【思考・行動】 1:刻命さんの歪んだ思考を直したい。 2:刻命さん………? ※美凪ルート確定寸前からの参戦。 【刻命裕也@コープスパーティー】 【装備 なし】 【所持品 支給品一式、テレビの世界のメガネ@ペルソナ4、SOS団特製すごろく@凉宮ハルヒの憂鬱、犬の捜索願いの紙@めだかボックス】 【状態 健康、キャスターへの畏敬】 【思考・行動】 1:優勝する。 2:大男(キャスター)への感動、畏敬の念 3:遠野を――――? ※本編開始前からの参戦です。 【手錠@現実】 巽完二に支給。警察からその手の趣味の人まで幅広く用いる拘束具。 【螺湮城教本@Fate/Zero】 キャスターの宝具、支給品扱い。 この本自体が巨大な魔力炉となっており、ジルがキャスターに据えられた所以の一つ。 1人の逃走劇/暴走劇/復讐劇 時系列 とある最強の一方通行 堕ちないネイロ 投下順 中二病でも殺したい! その男ら、凶暴につき 更木剣八 撫子の唄 その男ら、凶暴につき キャスター 朱より赤し fallen down 巽完二 DEAD END クールになれ、刻命裕也! 刻命裕也 朱より赤し クールになれ、刻命裕也! 遠野美凪 朱より赤し
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▼● Endings and Beginnings 内容: ケット・シーらはいう 真界が終着ではない。 1つの物語は終わりを告げるが それは新たな物語の 始まりにすぎないのだ……。 真界 (Regal Pawprintsを調べる) Cait Sith Naoi やったわねン、 [Your Name]……。 投影蟲で見てたわよン。 Cait Sith Naoi アータが戦ったアレは、 始まりの石の守護者のようなものかしら。 「世界そのもの」といってもいいわ。 Cait Sith Naoi 四散してしまったけれど、 恐らくすぐに元に戻るでしょうねン。 Cait Sith Naoi 絶望的な意見だけど 隠しても仕方がないからいうわ。 Cait Sith Naoi 投影蟲で見てて アタクシたちは1つの答えに辿りついたのン。 それは…… Cait Sith Naoi この世界が 消えるということは、恐らくありえない。 ……ってことよン。 Cait Sith Naoi ここが終わるということは すべてがゼロになるのと同義だと思うの。 Cait Sith Naoi 最初に、ここへきたときに アータにいったわよねン、「始まりの場所」と。 すべての世界がその形を保ち続ける限り、 この場所、真界は在り続けるのよ。 Cait Sith Naoi 逆に、ここが消えたら 派生してる世界すべてがどうなるかなんて 保障もできないわン。 Cait Sith Naoi 本気でどうにかしようって 思ったら、アータやアタクシ、いえ すべての世界が消えてしまうかもってこと。 Cait Sith Naoi こういうのを 「触らぬ神に、祟りなし」って アータらは、いうのでしょう? Cait Sith Naoi まさにそれよね。 ちゃんちゃらおかしいわン……。 まったくいい迷惑よねン。 Cait Sith Naoi で、どうする? それでも、アータはやり続ける? Cait Sith Naoi まあ、消すことは できなくても、あの存在が元凶なのだから 毎回こんな風に四散させ続ければ、 世界への影響は多少収まるでしょうねン。 Cait Sith Naoi でも、それが限界かしら。 Cait Sith Naoi いっそ完全に滅ぼせば、 世界そのものを根本から造り変えちゃう なんて事も可能かも? Cait Sith Naoi 結局は推論でしかないわン。 だって、前例なんてないのだから…… これからもないでしょうねン。 Cait Sith Naoi ああ、予想どおりねン。 Cait Sith Naoi いったん離れましょ。 ここに残ってたら、危険だわン。 Cait Sith Naoi ああ、そうそう。 アータにまだいってなかったわねン。 Cait Sith Naoi アタクシたちは こちらに残るわン。 Cait Sith Naoi なんでって、橋渡し役よン。 アタクシたちが戻ったら アータ、いったいどうやってくるつもり? Cait Sith Naoi クポフリートとは もう話は済んでるわン。 Cait Sith Naoi 気が向いたら またおいでなさいな。 Cait Sith Naoi あ、くるこないは アータ自身に任せるわン。 1度未来を任せたんだからねン。 Cait Sith Naoi ……って、 アータはそんなこと知らないんでしたっけ? ふふ、アタクシも焼きが回ったかしらン。 Cait Sith Naoi ふぅ。 Cait Sith Naoi ここはすべての始まりの場所。 そのうち、アタクシの世界のアータや、 あの娘もくるかもしれない。 Cait Sith Naoi ええ、きっとくるわ。 だって、アータがここにいるんだもの。 Cait Sith Naoi 繋がってるのよ。 ここを始まりにして、世界は無数に、 その形を変えてねン。 Cait Sith Naoi アータたち人と同じ。 それこそ幾千万……違った流れもあるでしょう。 Cait Sith Naoi そんな枝分かれした世界を アータはもう見たのか。 それとも、これから見るのか。 アタクシには、わからないけれどねン。 Cait Sith Naoi [Your Name]、 真界が終着ではないわよン? 生きてる限り、いろんな変化があるんだから。 それを忘れないでねン。 ▲ 水晶の龍 物語の終わりと始まり 世界の理 ■関連項目 ヴォイドウォッチクエスト , 真界 Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.